このページの本文へ

COVID-19を乗り越えた新様式の船旅とは?

一泊二日で7食!美食の船「にっぽん丸」コロナ禍初クルーズに乗ってきた

2020年11月03日 11時00分更新

文● 長浜和也 編集●ジサトライッペイ/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「美食の船」を食べ尽くす!

 乗船して自分の船室に到着すると、机に「船内新聞」があるのに気が付くでしょう。船旅はこの船内新聞でレストランやラウンジの営業時間、イベントの内容や開始時間をチェックすることから始まります。特に、にっぽん丸は「美食の船」と呼ばれているほどに、食事がおいしいと評判です。

 ただし、クルーズ客船では利用している船室ごとに利用できるレストランや時間が指定されていることが多く、その時間を外すと食事ができなくなることもあります。また、ラウンジは誰でも使える一方で、やはり営業時間によって提供する飲み物や料理が異なることがあります。そのため、「食べ逃し」がないように船内新聞でスケジュールを念入りにチェックする必要があるのです。

 そんな「美食の船」をくまなく紹介するため、朝昼晩の食事はもちろんのこと、早朝のモーニングタイムからアフタヌーンティータイム、ナイトタイムの軽食から深夜の夜食、そして、未明のメインバーまで「全部!」紹介いたしましょう。

 今回の航海で最初の食事となったのは、メインダイニング「瑞穂」の昼食セットメニューです。瑞穂は和食を中心に提供する食堂で、今回は「江戸東京野菜のにゅう麺」、「豚フィレ肉の黄金焼き」、「浅利と生姜の炊き込みごはん」を中心に、酢の物や香の物、わらび餅が用意されていました。

 メニューの説明によると、江戸東京野菜とは江戸時代から昭和40年ごろにかけて生産されていた伝統的な野菜のことだそうです。一時は収穫量が減っていたものの、東京の野菜文化を継承しようと普及する活動が広がっているそうな。クルーズ客船の食事ではこのような「港の地元食材や伝統料理」をメニューにすることが多く、寄港先の地元から食材を大量に調達することで、その土地の経済活動にも貢献しています。

最初の食事は瑞穂の和食

江戸東京野菜のにゅう麺には「内藤かぼちゃ」、「おいねのつるいも」、「千住ねぎ」、「寺島なす」、「金町こかぶ」、「滝野川ごぼう」、「早稲田茗荷」が入っておりました

浅利と生姜の炊き込みご飯

豚フィレ肉の黄金焼き

メインダイニング「瑞穂」の内装デザインは、初代ぶらじる丸の一等食堂をモチーフにしています

 昼食が終わると、ほどなくしてアフタヌーンティーの時間です。船内では複数のラウンジでアフタヌーンティーセットを提供していますが、今回はラウンジ「海」を利用してみました。こちらではコーヒーやティーといったソフトドリンクとともに、キャラメルとチョコレートのムースが用意されていました。

ラウンジ「海」は第6甲板の中央。ここに見えているのは左舷側に設けた「ミッドシップバー」のエリア

アフタヌーンティーセットとして提供されていたキャラメルとチョコレートのムース

アフタヌーンティーが終わって甲板に出てみると、帆船の「日本丸」が左舷遠くを反航していきました

カテゴリートップへ

もぐもぐ動画配信中!
アスキーグルメ 最新連載・特集一覧