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進化したFALCON2、無線機能に加え音質も強化した新モデルをレビュー

2020年10月23日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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1-2 aptX Adaptiveに対応して伝送品質が向上

 Bluetoothは、伝送する際のコーデックの品質がよく取沙汰されるが、従来のFALCONでもクアルコムの提唱するコーデックである「aptX」を採用することで高品質な伝送を実現していた。

 FALCON2ではさらに進化した「aptX Adaptive」に対応している。これは周辺状況の混雑状態に応じてビットレートを動的に変える技術のことだ。例えば、ヨドバシアキバ前のように、電波が超過密な地帯でも接続が途切れない範囲で、高いビットレートを選び、安定した伝送ができるというわけだ。また、aptX Adaptiveは、高品質コーデック「aptX HD」と低遅延コーデック「aptX Low Latency」を包括し、かつそれを自動で切り替えるという優れた方式だ。

 ただしこのためにはスマホ側でSnapdragon 855などのクアルコム製対応SoCが必要であり、もちろんiPhoneでは対応ができないのは残念な点ではある。

 なお、標準スペック上、QCC3040はaptX Adaptiveには非対応だが、FALCON2ではクアルコムとの提携によりaptX Adaptiveをカスタム実装しているという。

3. 外音取り込み(ヒアスルー)に新たに対応

 完全ワイヤレスイヤホンの隠れた欠点は、ケーブルがないためにちょっとイヤホンを外して肩にかけておくということができないことだ。このため店員と会話したり、車内アナウンスを聞きたい場合に困ることが多々あった。特にFALCONのような遮音性が高く高音質なイヤホンでは、逆にそれが難点ともなりうる。

 FALCON2では、ユーザーから要望が多かった外音取り込み(ヒアスルー)機能に対応した。外音取り込み機能は音楽再生中でも音楽停止中でも使用することができ、イヤホン本体のボタン操作でオンオフが可能だ。

4. あらたな音質向上の取り組み

 また、FALCON2のドライバー自体は初代FALCONと同じ「Dual-Layered Carbon Driver(DLC Driver)」を踏襲しているが、QCC3040の採用により、ドライバー性能がさらに引き出されて高域の再生周波数帯が引き上げられたという。またそれに合わせて鬼才ジョン・モールトン氏の手による再チューニングがなされている。これにはFALCONにおけるユーザーの声もフィードバックされているそうだ。

5. 新設計の充電ケース

 FALCON2本体は10時間の連続再生が可能で充電機能付きケースを併用することでさらに再生時間を延ばすことができる。FALCON2ではケースのバッテリー容量が20%増加して無線充電にも対応が可能となった。また初代FALCONのケースには他社製のイヤーピースを装着したときに格納しにくいという問題があったが、FALCON2においては他社製の(TWS向け)イヤーピースに関しても考慮されているということだ。

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