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ネットワークゲームでNASを活用しよう

ASUSTORのNASでプライベートゲームサーバーを構築

2020年10月29日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●北村/ASCII

提供: ユニスター

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さっそくNASでマルチプレイサーバーを構築しよう

 前述の通り、今回はストレージとして2TB SSD×2、M.2 SSD×2を搭載したAS6602Tでサーバーを構築していくが、もちろんAS6602TはNASキットなので、ストレージは自由に選べる。3.5インチHDDでも問題ない。

 まずは、NASの初期設定だ。ストレージをセットしたらNASをLAN内に接続して電源を入れ、ASUSTORのサイトからダウンロードできる「ASUSTOR Control Center」をパソコンにインストールして実行。すると、接続されているAS6602Tを見つけてくれるので、それをダブルクリックするとブラウザーが開き、初期化がスタートする。

「ASUSTOR Control Center」はASUSTORのサイトからダウンロード可能。インストールして実行すると、LANに接続されているASUSTOR製NASを見つけてくれる

AS6602Tを選択するとブラウザーが開き、NASの初期化が始まる

指示に従っていくと、OSのインストールが完了。このあと、ファイルシステムの構成などを設定し、ASUSTORのユーザー登録を行なう

登録が完了すると、再起動後ADM(ASUSTORのNAS用OS)のデスクトップ画面が現れる

 初期化が終了すると、NASとして利用可能になる。今回はゲームサーバーを構築するため、まず「App Central」から「Docker-ce」アプリと「Portainer CE」アプリをインストールする。

画面上にはアイコンが並び、クリックすればウィンドウが開いて設定などが行なえる。今回は、「App Central」を開く

アプリ一覧から「Docker-ce」を見つけて、「インストール」を実行する。ダウンロード後、自動的に実行される

続いて「Portainer CE」もインストール。こちらもダウンロード後、自動的に実行される

動作しているかは、「インストール済み」を選択して、インストールされているアプリの一覧表示で確認できる。スイッチのようなトグルをクリックすると、起動・停止の制御が可能だ

 今回利用する「Docker-ce」とは、Docker社が開発しているコンテナ型の仮想環境を実行・作成できるプラットフォーム。Linuxのコンテナ技術を利用したもので、動作しているOS上で仮想マシンを構築するより手軽に、別のマシンを動作させる仕組みだ。

 Dockerを利用して開発したものは、イメージとしてDocker Hubのサイトで公開でき、利用者はそこからイメージを取得すれば、必要なミドルウェアなども含めてDockerコンテナとして起動するので、環境が違うから動作しないということもない。こうしたNASのようなメモリーが少なく特殊な環境でも問題なく動作してくれるありがたいツールなのだ。

 といっても何を言っているのかよくわからないかもしれないが、要はDockerを入れれば、公開されている個々のゲーム用サーバーを使うことで、マルチプレイサーバーを立てられると思っていただければいい。

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