9月30日にシャオミから「Mi 10T」シリーズ3機種が発表になりました。これで「Mi 10」の名前を冠する製品は、以下になります。
- Mi 10シリーズ:Mi 10、Mi 10 Pro、Mi 10 Lite 5G、Mi 10青春版、Mi 10 Ultra
- Mi 10 Noteシリーズ:Mi 10 Note、Mi 10 Note Pro、Mi 10 Note Lite
- Mi 10Tシリーズ:Mi 10T、Mi 10T Pro、Mi 10T Lite 5G
合計11モデルになりました。すべての国ですべてのモデルが出ていないとはいえ、怒涛の新製品攻撃とも言えます。
シャオミは毎年年初にMiシリーズの最新モデルを出してきましたが、秋冬モデルはファーウェイのMateシリーズやサムスン電子のGalaxy Noteシリーズのように、春夏モデルとは異なるラインナップの投入はしていません。Mi MiXシリーズもありますが、最後に投入されたのは2018年の冬。MiXシリーズは現時点では今後の展開はないようです。
Mi 10と名前の付く製品がここまで増えると消費者側も混乱してしまいそうですね。日本ではSIMフリーでMi Note 10 Liteが発売。auからはキャリアモデルとしてMi 10 Lite 5Gが出ています。どちらにもLiteの名前がついていますが、カメラはMi Note 10 Liteのほうが上、Mi 10 Lite 5Gは5Gに対応している点で上位機種と言えます。しかし、まだ5Gが使えるエリアが少ないことを考えると、どちらを選べばいいか悩ましいところでしょう。
昨年を振り返ると、シャオミは2月に「Mi 9」シリーズとして「Mi 9」「Mi 9 SE」を発表、9月に上位モデル「Mi 9 Pro」や「Mi 9 Lite」を投入しています。春夏モデルと秋冬モデルを同じ型番としてリリースしていたのです。特に秋は毎年新型iPhoneが出てきますから、Proモデルを出して対抗しようと考えたのでしょう。しかし「Pro」の名前だけではマイナーチェンジ感は否めません。
さらに2019年11月にMi Note 10シリーズを発表しています。このあたりは「とにかく売れそうなものを出す」と矢継ぎ早に新製品を送り込んでいったのでしょうが、型番のつけ方・新製品のリリースベースをもうちょっと考えて行なうべきだったのではないかとも感じます。
最新モデルのMi 10Tシリーズは、Mi 10シリーズよりカメラスペックは若干落ちているものの、その分価格も抑えられています。一方ではカメラ周りの機能を強化、強力なフィルター機能は動画向けのものも用意されており、デュアルビデオなど楽しい機能も加わりました。さらにディスプレーのリフレッシュレートも144Hzと高速になり、ゲームプレイも意識しています。このようにMi 10Tはスペックでアピールする製品ではなく「カメラエクスペリエンス」「美しいディスプレー」を売りにしたスマートフォンなのです。
Mi 10TシリーズはLiteモデルも含め全機種が5G対応です。日本ではシャオミの5GスマートフォンはまだMi 10 Lite 5Gのみ。Mi 10T Lite 5Gはスペックが似通っていますから日本ですぐに出ることはないでしょう。一方、シャオミはフラッグシップモデルをまだ日本で出していません。日本参入から間もなく1年になりますし、そろそろハイスペックなスマートフォンが欲しいところです。
日本にはすでにMi Note 10で1億800万画素カメラ搭載モデルを出していることから、Mi 10Tではカメラ性能が見劣りします。そうなると同じ1億800万画素カメラを搭載するMi 10T Proあたりが次の日本市場投入モデルと考えることもできるかもしれません。OPPOが日本で存在感を増す中、同じ中国メーカーのシャオミもハイエンドモデルを出してもいいころだと思います。12月には「日本参入1周年記念」として、Mi 10T Proの発売を期待したいですね。
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