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一足先に5G対応の新モデル! グーグル「Pixel 5」「Pixel 4 5G」発表 第13回

「誰もが使える5Gスマホ」を提供、ハイエンド志向をやめたグーグルのPixelシリーズ【山根康宏】

2020年10月03日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●飯島恵里子

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Pixel 5とPixel 4a (5G)はこれまでのPixelシリーズと異なる方向を向いた製品だ

 「Pixel 5」「Pixel 4a (5G)」はSnapdragon 765Gを搭載したミドルハイレンジモデルとして登場した。価格はPixel 5が7万4800円(税別)から、Pixel 4a(5G)が6万500円(同)から。Snapdragon 855を搭載した前モデル「Pixel 4」が8万9980円からと、高価なハイエンドモデルだったことと比較すると、一気に手の届きやすい価格になった。

 どちらのモデルも5Gに対応している。5Gはまだまだどの国でも利用できるエリアが少なく、4Gから積極的に乗り換えるほど一般的なサービスにはなっていない。しかし5Gスマートフォンを買って使っていれば「昨日は4Gだった場所で今日は5Gが使えた」なんてこともあるのだ。

 今やだれもがスマートフォンで音楽や動画のストリーミングサービスを使っている。5G回線になればクラウドのデータがローカルにあるかのごとく、ストレスなく利用できるようになる。また音声AIサービスも5Gなら遅延なく使うこともできるようになる。スマートフォンで現在展開されている様々なサービスは、5Gネットワーク下でより快適に使うことができるようになる。

最新Pixelを普及率が依然として低い5Gに対応させた理由

 スマートフォン搭載の標準アプリも含め、様々なサービスを提供しているグーグルにとって5Gは「既存ビジネスのさらなる拡大」と「新規ビジネスの開発・展開」が期待できる技術である。グーグルの収益は5Gの普及とともに年々さらに高まっていくだろう。5Gの普及率がまだ低いにもかかわらず最新のPixelを2機種とも5Gに対応させたのは、グーグルが消費者に5Gを敷居の高いものではなく、誰もが気軽に使えるサービスになることをいち早く体験させ、5G利用者を増やしていきたいという意図もあるだろう。

 5Gを気軽に使ってもらうためには、価格はより手ごろなものにしなくてはならない。ここ数年でミドルハイレンジモデル向けのチップセットの性能は、著しく向上した。Pixel新機種2モデルが採用するSnapdragon 765Gでも日常的な利用は十分にこなすことができる。そして価格を抑えることもできるのだ。

5G対応で価格を抑えたことが最大の特徴だ

 スマートフォン市場はすでに飽和状態であり、先進国ではスマートフォンの買い替えが需要を支えている。各メーカーはハードウェアをさらに進化させたハイスペックモデルを次々と投入する一方、普段使いに十分なミドルハイレンジクラスの製品も多数展開している。「最新技術を体験したいハイエンドモデルを購入する層」「日用品としてスマートフォンを買う層」と、ユーザーニーズも二極化が進んでいる。

 グーグルはPixel 4をハイエンドモデルとして発売したが、他社のSnapdragon 855搭載モデルと比較するとカメラ、ディスプレイ、バッテリー性能などは見劣りしていた。Pixel 5をSnapdragon 865+搭載モデルとして出すとなると、4カメラ、約7型で高解像度なディスプレー、5000mAh以上のバッテリーを搭載しなくては消費者の目を引き付けることは難しかっただろう。

 Snapdragon 765+の選択は、消費者に適価な5Gスマートフォンを提供するのに最適だ。「グーグルのスマホを買ったら5Gだった」と、消費者が意識せずとも5G対応のスマートフォンを買い、これから5Gを少しずつ体験してグーグルのサービスをより快適に使ってくれることがグーグルにとってはプラスに働く。高いスペックのスマートフォンを売るのではなく、新しいスマートフォンで日常生活や仕事をより豊かに楽しくする。「Pixel 5」「Pixel 4a (5G)」を見るとグーグルのスマートフォンビジネスの方向性が大きく変わったと感じられた。

 

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