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高機能ストレージ「Drobo」でデジタルライフをアップデート 第9回

耐障害性の高いストレージ「Drobo」で自宅のPC環境を堅牢化しよう

2020年09月30日 11時00分更新

文● 山口優 編集●金子/ASCII.jp

提供: プリンストン

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HDDの取り付け

 ソフトウェアのインストールが済んだら、HDDの取り付けを行う。Droboはデータ保護のための情報を複数のHDDに分散して記録する仕組みになっているので、使い始めるには最低限2台のHDDが必要。あとから増設するのは簡単なので、最初は2台搭載し、必要に応じて追加していくのがおすすめだ。

 今回も2台のHDDで始めることにする。取り付ける際は、まず本体正面の「drobo」のロゴマークがついたカバーを取り外す。このカバーはマグネット吸着式なので、指を引っ掛けて簡単に取り外せるはずだ。

 カバーを外すとドライブベイが見えてくるので、そこにHDDをまっすぐ差し込めばいい。スロットの左側にあるグレーのレバーがカチッと引っかかって固定されれば取り付け完了だ(逆に取り外す時は、このレバーを押さえるとドライブの先端が少し飛び出してくるので、それを引っ張り出せばいい)。

HDDをドライブベイに手で差し込めば簡単に装着できる

HDDを装着した状態。スロットの左側にあるレバーで固定されていればOK

 なおDrobo製品の推奨HDDはサポートページ(https://www.drobo-jp.com/support/hddaccessories.html)に記載されているので必ず事前に確認するようにしよう。

配線と電源投入

 HDDを取り付けたら、次に電源ケーブルをつなぎ、付属のUSB 3.0ケーブルをDrobo本体とPCに接続する。

Drobo 5Cの背面。インターフェイスは電源コネクタとUSB 3.0(Type-C)ポートのみ

 あとは本体背面の電源スイッチを押して「Drobo 5C」を起動すれば準備が整う。初回起動時は初期設定などが行われるため少し時間がかかるが、正常に起動するとドライブを取り付けたスロットのLEDが点灯する。

Drobo 5Cが正常に起動するとドライブを取り付けたスロットのLEDが緑色に点灯する

▼フォーマット

 この段階では、まだHDDがフォーマットされておらず、WindowsのエクスプローラーやMacのFinderからはアクセスできない状態になっている。そこで、先ほどインストールした「Drobo Dashboard」を立ち上げ、画面上に表示される「Drobo 5C」のイラストをダブルクリックする。

「Drobo Dashboard」上に「Drobo 5C」のイラストが表示される

 フォーマットするかどうか尋ねるダイアログが表示されるので「はい」を選び、画面の指示にしたがってフォーマット作業を進める。途中でボリューム名を入力する以外はユーザー側ですることがあまりなく、ファイルシステムも固定(WindowsならNTFS、macOSならHFS+形式のみ)なので、迷うことはないはずだ。

フォーマットするかどうか尋ねるダイアログが表示される

フォーマットが完了するとダイアログが表示される

 フォーマットが完了したら、エクスプローラーやFinderからアクセスできるようになるので、一般的な外付けHDDなどと同じ感覚でデータのコピーや移動を行えばOK!

 ちなみに、Drobo 5CはUSBケーブルでPCと直接つないでデータを転送するDAS(Direct Attached Storage)タイプのストレージだ。PCに1対1で接続して使うため転送速度が高速で、ネットワークにつないで使うNAS(Network Attached Storage)に比べると不正アクセスや情報漏洩などの心配も少ない。PC側でしっかり対策をとってセキュリティが確保されていれば、ストレージ利用のために追加で特別な対策を行うことは不要。機密性の高い業務データやファイルサイズの大きなデータなどを保存するにはぴったりだ。

 プライベートでも動画ファイルや音楽ファイル、写真など、なくなったら困る大切なデータやファイルサイズの大きなデータは少なくないはず。Drobo 5Cは、USB3.0インターフェイスを搭載しており最大5Gbpsの高速転送が可能なので、そうしたデータもサクサク快適に扱うことができる。仕事、プライベートを問わず、大切なデータの保管場所として最適なストレージと言えるだろう。

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