トイオ・コレクション TQJS-00001
実売価格 6578円
ソニー・ インタラクティブエンタテインメント
対象年齢 6歳以上
https://toio.io/titles/toio-collection.html
スマッシュブラザーズではカービィ使いでした。3歳児くんの保護者をしてます盛田諒ですこんにちは。親目線でソニーの「toio」を遊ぶ「お父さんのtoio日記」、第2回はtoioの入門的タイトル「トイオ・コレクション」。1本で5つのゲームが遊べるミニゲーム集のようなタイトルを開けていきます。一番おすすめのゲームは「クラフトファイター」。小さなロボット「キューブ」同士をロボコンよろしくぶつけあって戦わせる格闘ゲームなんですが、キューブを好きなように改造したり、手持ちのフィギュアをくっつけると、さながら大乱闘スマッシュブラザーズの様相を呈します。
●ルールが決まったゲームが4つ
toioは本体にソフトを入れて遊ぶ、ゲーム機のようなおもちゃ。電車のつり革のようなコントローラーと、「キューブ」というサイコロ状のロボットで遊びます。キューブにはルンバ顔負けのセンサー入り。ラジコンのように動かすだけでなく、自動走行もできるのがポイントです。
箱をあけていきます。
色々出てきました。初代PlayStationのメモリーカードのように小さなソフトが1本と、あとはゲームに使う紙のシートや、おはじきなど。
遊べるゲームは以下の5つです。
・クラフトファイター
・スカンクチェイサー
・リズム&ゴー
・フィンガーストライク
・フリームーブ
最後の「フリームーブ」はキューブを自由に動かして遊ぶものなので、ルールが決まったゲームは4つですね。
本体にソフトを入れて、シートにキューブを置くとゲームが始まります。
キューブの下についたカメラセンサーが紙製シートに印刷された網点(ドット)から情報を読み取るしくみ。さすがソニー、ハイテクやなあと思いますが、うちの子がやっている「こどもちゃれんじ」にも「はてなくん」という似たしくみのおもちゃがついてました。やるじゃないかベネッセ。
●実質スマブラ「クラフトファイター」
まずは目玉の「クラフトファイター」から遊びます。
紙製の土俵でキューブ同士をぶつけあう対戦ゲーム。ただキューブをぶつけるだけでは工夫がないので、適当に武器や防具を作って貼りつけます。
西、わりばしの剣とカップの鎧をつけた「わりばし山」。
東、くにゃくにゃブロックの槍を持った「くにょの里」。
できました。図工は2か3でした。
ほんとは紙コップとかラップの芯なんかがあればよかったんですが、案外ないもんですよね。だからそういうのがメルカリで売れるんですね。
次に、キューブに「技カード」を読み込ませます。通常攻撃に加えてここぞというときくりだす特殊攻撃、スマブラでいう「必殺ワザ」です。技カードによって強さにかなりの差があるためハンデとしても使えます。
準備ができたら、わりばし山、くにょの里が土俵入りです。
対戦相手とふたりでコントローラーを持ったらバトル開始。土俵の外に出たら負けです。ボタン操作で前後左右に動かし、相手を土俵際まで追いつめたら必殺ワザをかまします。ちなみに対戦相手は妻。緊張が走ります。
「普通に戦ったらわりばし山(私)が勝ってしまうだろう、ここは妻に勝ちを譲らなければ」と八百長の算段までしていた私ですが、いざ戦いはじめてみると、わりばし山は、わりばしの下に潜りこまれると、車体を上げられそのまま土俵を割ってしまうという致命的な弱点をもっていたことが判明。わりばしを止めていたマステもはがれて壊れてしまい、無抵抗で妻にボロ負けという、八百長もクソもない一方的な結果に終わりました。
こうして工作だけでも遊べるのですが、手持ちの人形をキューブに貼りつけると、好きなキャラ同士を戦わせることができます。実質スマブラです。サイズ的には「キン消し」くらい。
事情によりボカシを入れていますが、子ども向け入浴剤に入っていた人形をつけたところ、夢のバトルが展開されました。ただ人形だけだと攻守のパターンがマンネリ化してしまうので、あわせて武器と防具もつけて遊べると楽しそうです。工夫次第で色々試せるのがいいとこですね。
●ラジコン鬼ごっこ「スカンクチェイサー」
2つ目は「スカンクチェイサー」。やっぱり対戦ゲームです。
キューブに紙製のスカンクをのせて透明なフタをしたら準備完了。相手のスカンクのしっぽにキューブをのせて認識させたら、対戦スタートです。2人でラジコンのようにキューブを動かし、しっぽを踏まれたら負け。
ようするにBluetoothのラジコンを使った鬼ごっこ。ルールが単純なので「クラフトファイター」をするにはまだ早いという子によさそうです。正直飽きやすいといえば飽きやすいのですが、スカンクの種類によって特性が変わるため、相手との相性を探ったりすると楽しいかもしれません。
●プログラミングカー入門「リズム&ゴー」
3つ目は「リズム&ゴー」、毛色が変わって1人用のプログラミングゲーム。方向を指示してクルマを動かす、いわゆるプログラミングカーですね。toio向けタイトル「GoGoロボットプログラミング」に比べるとできることはごくシンプルで、はじめの一歩という感じです。
1つのキューブにフタをしたら、クルマのシールを貼りつけ、色のマスが並んだ紙のマットに置きます。もう1つのキューブは、上下左右の矢印が書かれた「方向シート」という紙のマットに置きます。これで準備が完了。
ゲームを始めると、本体から「き・い・ろ、ど〜れ♪」と歌が流れます。
クルマから見て「きいろ」のマスがどっちにあるかを確認したら、方向シートでキューブを動かし、クルマを動かす方向を入力。すべての入力を終えたら指示を実行し、クルマが動きます。目的のマスについたら完了です。
クリアするたびレベルが上がり、歌のテンポが速くなり、指定のマスも増えていきます。状況を見てすばやく適切に判断をする必要があるので、集中力と処理能力が身につきそうです。実際これがむちゃくちゃ難しく、私はレベル7が限界という結果になりました。クソザコです。
●ロボットおはじき「フィンガーストライク」
最後は「フィンガーストライク」。対戦ゲームとしても、1人用ゲームとしても遊べるおはじきゲームです。妻が忙しそうなので1人で遊びます。
紙製シートにキューブを置くと、キューブが自動的にまんなかに集まり、ゲームスタート。キューブが私のほうに向かってきます。おはじきをパチンとはじいて、キューブに当たると、キューブが自動的に後ろに下がります。ブロックくずしと同じで、手前の線をキューブが超えたらゲームオーバー。こちらに向かってくるキューブは2つあり、どんどん当てるのが難しくなっていき、2分持たせるのがやっとでした。クソザコです。
ほかのゲームに比べてシンプルなので、年齢が低くても遊べそうです。
●ぶつけて遊べるゲーム集 6歳以上なら楽しめそう
お父さんのtoio日記、第2回は「トイオ・コレクション」を遊びました。「クラフトファイター」や「フィンガーストライク」など、キューブが物理的にぶつかるタイプのゲームが想像以上に多いです。精密機器であるキューブはもっと繊細に扱うものかと思っていたので意外でした。子どもがさわっているとさらに乱暴に扱ってぶっ壊しそうで目が離せないんですが、ロボット同士が激しくぶつかりあうってのは面白いですね。私自身、子どものころゲームやってるときコントローラーぶん投げてた気もするんですけど。
ゲームをまともに楽しめる年齢は、性格もあるとは思いますが、やっぱり対象年齢どおり6歳以上かなあと思います。ソニーの調べによれば6歳未満の子もtoioで遊んでいるということだったんですが、うちの3歳児はコントローラーを「お船」、キューブを「お客さん」と呼び、ホットカーペットの海に船を出して遊んでいました。もうちょっと年齢が上がってからじゃないと、コントローラーとキューブを傷だらけにするだけかもしれない。
次回は音楽系タイトル「おんがくであそぼう ピコトンズ」を開けます。教育的に言えば「音楽入門」なのですが、そう言われて想像するほど単純なもんじゃありません。シートを入れ替えるだけで電子ピアノやDJマシンが鳴らせてしまい、DAWのようにトラックを作り、WAVで音声を出力したりMIDIの書き出しさえできてしまうというガジェット楽器的な内容で、私見では間違いなくtoioのキラータイトルです。他のタイトルと比べてやや高いのも納得でした。ではまた次回。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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