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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第242回

アメリカ警察払い下げのボディーカメラを体に装着するマウントがすごい!

2020年08月30日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506) 編集● ASCII

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2種類のマウントが付属していました

 前回の続きで米警察払い下げのボディーカメラ「AXON Body 2」のソフトについて書こうと思っていたんですけど、肝心のボディーへの取り付け方法がまだでした(第241回「アメリカの警察で使われているボディーカメラを買いました」)。

 その話をしておかないとソフトの説明がしにくいので、今回はボディーマウントの紹介をします。

 Body 2は名前のとおり体に取り付けて使うビデオカメラで、そのためのマウントが2つ付属していました。マウントの中央には穴が開いていて、Body 2の背面にあるKEYと呼ばれる突起をはめ込んで固定します。これはAxon RapidLockと名付けられたシステムで、カメラを服などにすばやく取り付けられるようになっています。

Body 2の背面中央にはKEYと呼ばれる突起があり、マウントにはめ込んで固定できます

 マウントのひとつはFLEXIBLE MAGNET MOUNTというもので、ちょっと柔らかい樹脂製。これはなんだろう。ポリプロピレンかな。薄くて曲げられるまな板があるじゃないですか。あんな感じです。

体にBody 2をシャツに取り付けるためのマウント、FLEXIBLE MAGNET MOUNT。柔らかいプラスチック製

 FLEXIBLE MAGNET MOUNTは強力な磁石でくっつく2枚のプレートで構成されていて、服を挟み込んで使います。服の外側に付くプレートはLOCKといい、中央にBody 2のKEYをはめ込む穴が開いています。内側のプレートはBACKと呼ぶみたいです。

左がLOCK、右がBACK。四隅の丸い部分が磁石になっていて、服を外側と内側から挟み込んで固定します

 マニュアルでは先にLOCKにカメラをはめ込んでから服に取り付けるようになっていましたが、マウントを服に付けっぱなしにしておけば、いつでもカメラを付けたり外したりできます。

数十秒で取り付け完了

 カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)の制服に付けてみました。取り付けは超カンタンで1分もかかりません。

シャツの内側にBACKを差し込んで、シャツのボタンを留めます

 磁石はLOCKにもBACKにも入っているので、表裏を間違えると反発してしまいます。BACKはAXONのロゴマークを表側に向けて差し込みます。

LOCKをくっつけます。マウントのセットはこれで完了

 磁石が強力なのでLOCKを近づければ勝手にくっつきます。磁石が四隅にあって中央が空いているので、ベルトに装着も可能です。

Body 2のKEYを差し込んで左に90度回転させます

 Body 2を右に90度倒した状態で差し込み、マウントを押さえておいてBody 2を反時計回りに回転させます。

セット完了

 Body 2を回すとカチッとロックされて止まります。勝手に抜けてしまうようなことはないし、動き回ってもマウントがズレるようなことはありませんでした。警察官が使うんだから当たり前といえば当たり前ですよね。

アウターウェア用マウントも付属していました

 もうひとつのマウントはOUTERWEAR MAGNET MOUNT。上着用のマウントです。

防寒ジャケットなど厚手の服で使うOUTERWEAR MAGNET MOUNT

LOCKの裏側の上下に帯状の磁石が入っています。BACKは鉄板

 FLEXIBLE MAGNET MOUNTと違ってBACKには磁石がなくただの鉄板なんですが、くっつく力は上回っているように感じます。

 上下の2ヵ所にある帯状の磁石の大きさがFLEXIBLEの磁石の3倍ぐらいあるため磁力が強いのか、硬い板だと磁石を引き剥がす時にまっすぐ引っ張らなくちゃいけないから剥がしにくいのか。とにかくうっかり指を挟むと痛いぐらい強力です。

さらにがっちりくっ付きます

 アウター用なのでCHPの冬用ジャケットで試してみました。

BACKをジャケットの内側に差し込みます

LOCKをくっ付けます。ジャケットの真ん中はジッパーがあるのでNG

FLEXIBLEと同様に差し込んで90度回せば完了です

 テストに使ったジャケットはインナー付きでかなり厚手なんですが、しっかりくっ付きました。磁力が弱いようならBACKをインナーの外側に差し込めばより強力になりますし、これもFLEXIBLEと同じく動き回ったぐらいで取れてしまうということはないと思います。

 ただし、しなやかさがゼロなので使えるのは平らな場所だけ。裏にジッパーやボタンなどがあったりすると浮いてしまってくっ付かないので、用途は少し限定されるかもしれません。

 購入したBody 2に付属していたマウントはこの2種類だったんですが、ウェブサイトを見ると、後ろがクリップになっているタイプやポケットに差し込むタイプ、ボタンダウンシャツ用、MOLLEシステム(アメリカ軍が採用している個人装備システム)用など、多くのマウントがあり、さまざまなシーンに対応できるようになっているみたいです。

 こういうシステマチックなのって好きなんですよ。使わなくても全部揃えたくなっちゃいますなー。

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