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「Ryzen Mobile 4000」シリーズ+GeForceを搭載する15.6インチノートPC「GALLERIA GR」の実力を検証!

2020年08月20日 14時00分更新

文● 松野将太 編集●ジサトラハッチ/ASCII

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2モデルのパフォーマンスをベンチマークでチェック

「GR2060RGF-T」はCPUに「Ryzen 7 4800H」、GPUに「GeForce RTX 2060」を採用。幅広いゲームを高画質でなめらかに楽しめるハイパフォーマンスモデルだ

「GR1650TGF-T」はCPUに「Ryzen 5 4600H」、GPUに「GeForce GTX 1650 Ti」を採用。GPUがエントリー向けなので、最新の高負荷タイトル向きではないが、画質にこだわる必要がないeスポーツ向けタイトルなどでは平均120fpsも達成可能だろう

 さっそく、ベンチマークで「GR2060RGF-T」および「GR1650TGF-T」の実力をチェックしてみよう。まずはCPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH R20」で、マルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストのスコアーを計測している。

「CIENEBENCH R20」のスコアー

 「CIENEBENCH R20」では、「GR2060RGF-T」のマルチスレッドテストのスコアーが4418pts、「GR1650TGF-T」のスコアーが3216pts。どちらも数世代前のデスクトップPC向けCPU顔負けの数値ではあるものの、やはり総合的には8コア/16スレッドの「Ryzen 7 4800H」を搭載する「GR2060RGF-T」が強い。これだけのスコアーが出ていれば、写真編集や動画編集のようなクリエイティブな活動でも水準以上の活躍が見込めるはずだ。

 また、シングルスレッドテストでは「GR2060RGF-T」のスコアーが484pts、「GR1650TGF-T」のスコアーが433ptsと、こちらも少なくない性能差が出ている。とはいえ、たとえば日ごろのインターネットや動画閲覧、メールの送受信といった普段使いの局面においては、体感できるほどの差は出にくいだろう。

 続いてPCの総合性能を測るベンチマーク「PCMark 10」の結果も見てみよう。

「PCMark 10」のスコアー

 「GR2060RGF-T」の総合スコアーは5245、「GR1650TGF-T」の総合スコアーは4507。どちらもゲーミングPCではあるためスコアー自体は高水準ではあるが、単純な性能でやや結果に差が生まれている。個別のテストグループを見て行くと、アプリ起動やブラウジングでの性能を測る「Essentials」の差はそれほどでもないが、オフィススイートなどでの作業性能を測る「Productivity」、画像・動画製作などクリエイティブ系の「Digital Content Creation」ではスコアの違いは分かりやすい。

 2つのモデルはCPUやGPUだけでなくメモリー容量にも差があるため、こうしたテストでは「GR1650TGF-T」はやや不利になりがちだ。とはいえ、実売ほぼ10万円という「GR1650TGF-T」の価格を考えれば、このあたりは致し方ないポイントとも言える。

 続いてはゲーム系のベンチマークだ。まずはPCの3D性能を計測する定番ベンチマーク「3DMark」の結果から見ていく。テストはDirectX 12 APIの「Time Spy」、およびDirectX 11 APIの「Fire Strike」の計2つを実行している。

「Time Spy」「Fire Strike」のスコアー

 WQHD解像度で描画される「Time Spy」テストでは、「GR2060RGF-T」の総合スコアーが6318、「GR1650TGF-T」の総合スコアーが4022。どちらもテスト中のフレームレートが60fpsに満たない結果ではあるが、よりスペックが高い「GR2060RGF-T」はそれなりの成果を出せている。

 一方フルHD解像度のテストである「Fire Strike」は、「GR2060RGF-T」の総合スコアーが14816、「GR1650TGF-T」のスコアーが9462。テストは実際のゲームよりも重めに作られている印象だが、「GR1650TGF-T」でもスコアーは10000に近く、フレームレートも30fpsは超えられていたため、高負荷なゲームでもある程度は健闘できることが分かる。

 続いて、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を試してみよう。解像度はフルHD(1920×1080ドット)に固定し、画質は最高品質で計測を実施した。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(最高品質)のスコアー

 「GR2060RGF-T」のスコアーは12440、「GR1650TGF-T」のスコアーは9548で、いずれも快適さの指標では最高判定となる「非常に快適」を達成した。この手の負荷が軽いオンラインゲームでは、どちらのモデルでも画質設定を問わず快適なプレイが可能だろう。

 実際のゲームでもフレームレートを見てみよう。タイトルは「バイオハザード RE:3」を使用し、DirectX 12 API、解像度フルHD(1920×1080ドット)、フルスクリーン設定で、プリセット「バランス重視」を適用。ゲーム中盤の警察署前で1分間ゲームをプレイした際の平均・最小フレームレートを、フルHD解像度で計測している。

「バイオハザード RE:3」のフレームレート

 「GR2060RGF-T」のフレームレートは平均113.1fps、最小88.6fps。ディスプレーのリフレッシュレート上限に近いフレームレートを発揮できており、なめらかな画面でゲームを楽しめる。また、さらに画質を高めたリッチな設定でのゲームプレイにも対応可能なだけの余裕があると言える。

 「GR1650TGF-T」の結果は平均76.1fps、最小61.8fpsで、こちらは「GR2060RGF-T」に及ばないものの、最小フレームレートが60fpsを超えており、健闘していると言える。比較的新しいタイトルでも、画質調整次第では快適なプレイが可能になるいい例だろう。

価格と用途で選べる優秀ゲーミングノートPC

 「GR2060RGF-T」および「GR1650TGF-T」は、いずれもAMDの第3世代Ryzen MobileとNVIDIAのGeForceシリーズを組み合わせることで、コストパフォーマンスに優れるモデルに仕上がっている。どちらを購入すべきかは目的にもよるが、基本的には「GR2060RGF-T」はあらゆるタイトルで高い画質設定を実現したいゲーマー、「GR1650TGF-T」はそれほど画質にこだわらず安価なゲーミングノートPCが欲しいというゲーマーに、それぞれおすすめだ。

 世間は長期休暇のシーズンだが、この機会に「GALLERIA GR」でPCゲーミング環境を構築、更新してみるのはいかがだろうか。

(提供:日本AMD)

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