WQHDでも常に60fps以上キープと快適
高リフレッシュレートを活かしたいならフルHD推奨
さて、ではお待ちかねの「DEATH STRANDING」の数値を見ていきたい。DEATH STRANDINGは、既報記事でも伝えたように、無形で複雑な演算処理を必要とする川などの水の表現がある場所では、フレームレートが最も落ちる傾向にある。
筆者はゲームを最後までプレイして、逐一フレームレートを観測した訳ではないので、戦闘時にエフェクトが激しい場面などで、瞬間的にさらにフレームレートが落ちるシーンもあるかもしれないが、参考値として川の中を歩いた際の重いシーンと、広々と広がる山道を歩くシーンの2パターンでフレームレートを計測した。
グラフィック品質はいずれも「最高」にし、どちらのシーンもOCATを使い1分間歩き回った結果を示した。計測に使用したディスプレーはASUSの31.5インチゲーミングディスプレー「TUF Gaming VG32VQ」(2560×1440ドット)。リフレッシュレート144Hzで、Free SyncとHDR 10対応。実売5万7300円前後のため、21:9のウルトラディスプレーや4K&高リフレッシュレートのディスプレーよりはコスパに優れ、Radeon搭載機と組み合わせるにはオススメな1台だ。
フルHDとWQHDいずれも山道と川の中の移動では、約30fps近く落ち込む。とはいえ、WQHDでも川の中で平均フレームレートが60fpsを余裕で超えているので、遅延を感じることはほぼないと言える。一方で、60fps以上の高フレームレートでのヌルヌルプレイを実現したいなら、最高品質の場合はフルHDでのプレイを推奨したい。
120fpsと144fpsの違いは、一戦ごとの勝敗が肝要な対戦ゲームでもない限り、そこまで致命的な差ではない。そのため、最も重いシーンで100fpsを超え、最も長い時間プレイする一般的なシーンでは120fpsを超えているなら、高リフレッシュレートのディスプレーの性能を活かせられるだろう。