Ryzen 9 3900X&Radeon RX 5700 XT搭載
拡張性も高く、コスパに優れるハイエンドPC
TSUKUMOは、Ryzen 9 3900X&Radeon RX 5700 XTを備えたハイエンドモデルの他に、8コア/16スレッドでは定番の「Ryzen 7 3700X」&Radeon RX 5600 XTのミドルモデル(直販価格18万6780円)、コスパの良さで人気となりCPU単品販売の売り切れが続出した「Ryzen 5 3500」&Radeon RX 5500 XTのローエンドモデル(13万7280円)の3ラインアップを展開。
以下、DEATH STRANDINGの推奨動作環境と照らし合わせてみても、ハイエンドモデルとミドルモデルはフルHD以上の解像度で快適にプレイできる見込みがあり、ローエンドモデルがフルHD&60fpsでの快適動作が見込める。
実際に既報の記事では、前世代のミドルクラスであるRadeon RX 590よりもコスパは高いがやや描画処理性能で劣るRadeon RX 5500 XTでも、最も動作が重くなった川の中を歩いている時にフルHDで平均フレームレートが60fpsという結果だったので、コスパ重視で考えている人ならローエンドモデルでも十分と言える。
「DEATH STRANDING」の主な動作環境 | |||
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動画環境 | 最低システム要件 (1280×720ドット、30fps) |
推奨システム要件 (1920×1080ドット、30fps) |
推奨システム要件 (1920×1080ドット、60fps) |
OS | Windows 10 | ||
CPU | Intel「Core i5-3470」 AMD「Ryzen 3 1200」 |
Intel「Core i5-4460」 AMD「Ryzen 5 1400」 |
Intel「Core i7-3770」 AMD「Ryzen 5 1600」 |
メモリー | 8GB | ||
グラフィックス | NVIDIA「GeForce GTX 1050」(3GB) AMD「Radeon RX 560」(4GB) |
NVIDIA「GeForce GTX 1050 Ti」(3GB) AMD「Radeon RX 570」(4GB) |
NVIDIA「GeForce GTX 1060」(6GB) AMD「Radeon RX 590」 |
DirectX | Version 12 | ||
ストレージ | 80GB | ||
サウンドカード | DirectX compatible |
「G-GEAR デス・ストランディング推奨PC | ハイエンドモデル」は、マザーボードにコスパと耐久性のバランスが良く、人気も高いASRock「X570 Steel Legend」を採用。主張し過ぎる派手さはないが、AMD純正の最上位クーラー「Wraith Prism」の豪華なLEDイルミネーションにアクセントを付けるLEDも備える。
また、1万2000時間の耐久性を持つニチコン製ブラックコンデンサを採用。大型のチップセットヒートシンクはM.2スロット部分と一体化し、高い放熱性を有する。
ストレージは標準で1TB SSDのみだが、3.5インチベイの空きは1つあり、加えて3.5インチシャドーベイが3つ、2.5インチベイは4つ利用できるので、拡張性は高い。
さて、では実際の性能はどれぐらいなのか。まずは定番のCPUベンチマークソフト「CINEBENCH R20」の結果から見ていきたい。ちなみに、どのスコアーも3回計測しておかしくない範囲の最も高いスコアーを採用している。
本来CPUに付属するCPUクーラーでは冷却性能が足らないのでは?と疑問視する人もいるかと思うが、マルチスレッドで7237pts、シングルスレッドで522ptsという結果に。
この結果は、以前ライターの加藤勝明氏が360mmラジエーターを備える簡易水冷クーラーNZXT「Kraken X72」で検証した記事のスコアーとほぼ同等で、誤差範囲の差ではあるがマルチスレッドの結果に至ってはやや勝っている。
当然、加藤氏の計測結果は半年以上前のスコアーなので、ドライバーの向上や環境による差はあるものの、付属クーラーであっても好成績で実用的なスコアーとも言える。
次に描画性能を計測する定番のベンチマークソフト3DMarkでスコアーを計測。
解像度フルHDでDirectX 11対応のFire StrikeはGraphics test 1のフレームレートが122.42fpsと高い数値を示した。本機が備えるRadeon RX 5700 XTは、解像度WQHDで快適にゲームをプレイできるビデオカードという位置付けなので、この結果は納得。
Fire Strike UltraのGraphics test 1のフレームレートは32.47fpsと60fpsを大きく下回ったが、同じくWQHD解像度で最近増えつつあり、DEATH STRANDINGも採用するDirectX 12対応のTime SpyのGraphics test 1は60.42fpsと60fpsを超えている。
また、4K解像度のTime Spy ExtremeのGraphics test 1は、29.36fpsとほぼ30fpsという結果に。この結果から、ゲームの作りによるが、WQHD(2160×1440ドット)ならプレイに支障がない快適プレイが可能で、ゲームによっては4K(3840×2160ドット)も視野に入る期待感がある。ちなみに、やはりこの結果も実施環境や時期は異なるが加藤勝明氏の製品速報記事での値よりもやや良い結果となっている。
実ゲームのベンチマークソフトとして定番の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」のスコアーも確認しておきたい。いずれも最高品質、フルスクリーンで、解像度をフルHD、WQHD、4Kの3パターンで測定。
フルHDとWQHDでは、どちらもスコアーが10000を余裕で超え、「非常に快適」評価。4Kは「非常に快適」の7000にやや届かなかったが、かなり惜しいスコアーに。平均フレームレートはフルHDで約121fps、WQHDで約90fps、4Kで約46fps。平均フレームレートだけを見れば、4Kでも遅延を感じることはないように思えるが、最低フレームレートは4Kで14fpsと30fpsをかなり下回った。
WQHDまでなら最低フレームレートが34fpsと、30fpsを超えるため、ややもっさりとした動きを感じるシーンはあるかもしれないが、画面がカク付く場面は少なそうだ。もちろん、描画が最高品質時の結果なので、やや快適感を損なうなら描画品質を落とすだけでも快適に遊べそう、と考えれば十分な性能と言えそうだ。