このページの本文へ

最大2.3倍の処理性能、非同期転送時のRPO短縮機能も搭載。クラウドバックアップではAWSを利用

NEC「iStorage Mシリーズ」3機種とクラウドバックアップ新発表

2020年07月21日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 NECは2020年7月21日、プライマリストレージ「iStorage Mシリーズ」の新製品3機種と、パブリッククラウドを活用した遠隔バックアップの新サービスを発表した。Mシリーズ新製品では処理性能、データ保存容量(実効容量)を向上させたほか、狭帯域回線を使った遠隔レプリケーションにおけるRPO(目標復旧時点)を短縮する新機能が追加されている。

NECのストレージ新製品「iStorage M720」

 まずMシリーズストレージでは、ミドルレンジモデル「iStorage M520」、ミッドハイモデル「iStorage M720/M720F(オールフラッシュモデル)」の3機種を新たにラインアップした。

新製品を加えたiStorage Mシリーズのポートフォリオ全体像

 これらの新機種では、最新のインテルCPU搭載や並列処理の最適化などにより、従来機種比で最大2.3倍(M710FとM72Fの比較)の性能向上を実現した。さらにホストインタフェースのポート数が従来比最大2.5倍、搭載可能ドライブ数が同 最大1.6倍、キャッシュ容量が同 最大5.3倍と、ハードウェア構成もそれぞれ強化している。またSSD搭載時のインライン圧縮機能も採用し、データの格納効率を高めている。

 またDR対策などの目的で、低コスト/狭帯域の回線を使って遠隔地にあるiStorage Mシリーズへのレプリケーションを行う場合のRPOを従来より短縮する「非同期順序保証転送」機能を搭載している。従来の非同期転送と同様に、10~100Mbps程度またはベストエフォートの安価な回線を使い、2000km程度までの遠隔地に対して非同期レプリケーションを行う一方で、更新履歴情報を転送することでRPOを「数十分~数時間」レベルに短縮できるという。

 さらに「VMware Site Recovery Manager(SRM)」にも対応しており、災害時における遠隔DRサイトでの復旧運用を簡素化できる。

非同期レプリケーション時のRPOを短縮する新機能「非同期順序保証転送」の概要

 2つめの新発表である「クラウド遠隔バックアップサービス」は、バックアップストレージ「iStorage HSシリーズ」のバックアップ先として、Amazon Web Services(AWS)上の仮想アプライアンスを利用できるサービス。バックアップ容量1TB/月額費用3万円台からスモールスタートすることができ、遠隔DRサイト側の構築や運用管理をNECが行うため管理者への作業負担も軽減される(最大バックアップ容量は16TBまで)。

新サービス「クラウド遠隔バックアップサービス」の概要。AWS上の仮想アプライアンスをバックアップ先として利用する

 新発表製品/サービスの希望小売価格(税抜)は、iStorage M520が1363万円から、同 M72が2284万1000円から、同 M720Fが2409万8000円から。またクラウド遠隔バックアップサービスは、初期費用10万円、月額(1TB)3万7000円から(リストア時にはAWS側のデータ転送料金が別途かかる)。Mシリーズストレージの出荷開始日は8月27日、バックアップサービスの提供開始日は7月21日となっている。

カテゴリートップへ

ピックアップ