暑がり家族の多かった我が家では、子供のころからずっと自宅には扇風機が家族の人数分あった。風呂上りなどはエアコンが入っていても、それだけではとても足らずに、居間にあった大型扇風機の前を陣取って、首振り角度に合わせていつも顔を移動して冷やしていた記憶がある。
しかし、就職して家庭を持って自宅でオーディオやインテリアに凝りまくって、ほとんど生活感のないショールームみたいな部屋に生活していたころは、扇風機は格好悪い家電製品の代表のようなイメージがあり、自宅のすべての部屋という部屋から追い出してしまった。
たしかに昭和の感覚からすれば、当時の扇風機は、重くて、不格好で、大きくて、回転音がうるさくて、どこで使うにもコンセントが必要で、秋口には翌年の夏までの収納場所探しが始まるきわめて面倒な存在の家庭電化製品だった。
そんな悪い印象を払拭して、子供のころの楽しい扇風機の快感を再び思い出させてくれたのは灼熱の日が続く日本の異常な夏とプレゼントにもらった"首掛けハンズフリー扇風機"だった。
そして6月になって我が家に「スマート扇風機2S」が届いた。組み立てはきわめて簡単だ。まず、モーター&スタンド部をベースのプレートに付属の六角レンチを使ってボルトでガッチリと固定する。後は、モーター部の正面から、後ガード、羽根、前ガードの順番に取り付ければ完成だ。
同じ扇風機でも昭和の扇風機と比べると、見かけは圧倒的にクールだ。まず最大の恩恵は宅内移動や、時には屋外使用も、思い立った時にすぐに実現できるコードレス機能だ。本体のベース部分には2800mAhのリチウムイオン電池パックが内蔵されており、付属の電源コードで4時間の充電で最大20時間の駆動ができる。
電源コードを繋いだまま使用すると、内蔵バッテリーは消費されず、内蔵バッテリーもフル充電になるまで充電されるユーザー思いの仕様だ。内蔵バッテリーを含めても重さは3.5Kgなので宅内移動ならスタンドの軸部をもってどこにでも持って行ける。

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