人気のデュアル水冷シリーズに第10世代Core最強モデルが登場!
10コア/20スレッドのCore i9-10900Kでも360mmラジエーターでガッツリ冷やす「G-Master Hydro Z490 Extreme」
2020年06月25日 11時00分更新
コンシューマー向けCPUの多コア化では、AMDのRyzenシリーズが先行しており、最大性能やコストパフォーマンスで大きく差をつけられてしまったIntelのCoreシリーズ。しかし、黙って指をくわえているだけのIntelではない。最新の第10世代Coreでは、最上位モデルのCore i9-10900Kで10コア/20スレッドという念願の2桁コア化を実現するなど、着々とその差を詰めてきている。
基本的に、CPUは動作クロックが上昇するほど、コア数が増えるほど性能は高くなっていくが、そのぶん発熱も大きくなり、安定して動かすのが難しくなってくる。とくにCore i9-10900KはTDPが125Wと、第9世代のCore i9-9900Kと比べ、30Wも高くなっているのが気になるところだ。
こういった高発熱なハイエンドCPUを使うには、しっかり冷やせるCPUクーラーが必須。空冷では高負荷時に対応できなくなる可能性が高いだけに、水冷クーラーを使うのが一般的だろう。
ここで問題になるのが、BTO PCでは水冷クーラーの選択肢が少ないこと。あっても冷却性能よりも静音性を重視しているものが多く、120mmや240mmのラジエーターを採用していることがほとんどだ。通常のCPUを動作させるのであればこれでも十分なのだが、ハイエンドCPUを動かすには、あと一歩性能が足りない。
サイコムのBTO PCが優れている点は、この水冷クーラーの扱いに長けていること。とくにCPUとビデオカードの両方を水冷クーラー化した「G-Master Hydro」シリーズは同社の看板商品ともいえるもので、冷却性能の高さ、そして静音性の高さから憧れのモデルになっている。
このHydroシリーズの中でも、ハイエンド向けとしてラインアップされているのが、「Extreme」の名を冠するモデルだ。元々はASCIIとのコラボで生まれた限定販売のオーバークロックモデルに付けられた名称だったが、この時に採用した水冷クーラーが巨大な360mmラジエーターだったこともあり、以降、この巨大ラジエーターの水冷クーラーを採用したモデルに付けられるようになった。
今回紹介する「G-Master Hydro Z490 Extreme」もこの流れをくむもので、もちろん360mmラジエーターの巨大水冷クーラーを搭載。10コア/20スレッドというCore i9-10900Kを動かすのに、最適な組み合わせになっている。
「G-Master Hydro Z490 Extreme」の内部をチェック
組み立ては安定のサイコムクオリティー
早速だが、「G-Master Hydro Z490 Extreme」の構成をチェックしていこう。今回試用したものは、CPUはCore i9-10900K、メモリー 32GB、SSD(PCIe接続)512GB、ビデオカード GeForce RTX 2070 SUPERといった構成。標準から、CPUとメモリーが強化されたものになっていた。
主なスペック | |
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機種名 | G-Master Hydro Z490 Extreme |
CPU | Intel Core i9-10900K(10コア/20スレッド、3.7GHz~5.3GHz) |
CPUクーラー | Fractal Design FD-WCU-CELSIUS-S36-BK |
グラフィックス | GeForce RTX2070 SUPER(8GB GDDR6) |
メモリー | 32GB(16GB×2、DDR4-2666) |
ストレージ | Intel SSD 660p Series(M.2、PCIe、512GB) |
マザーボード | ASRock Z490 Taichi |
PCケース | Fractal Design Define S2 Black TG |
電源 | SilverStone SST-ST75F-GS V3(750W、80PLUS Gold) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |