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冷凍野菜にめんつゆかければおひたし完成! ズボラめしがはかどる「冷凍調理」

2020年06月16日 13時00分更新

文● 盛田諒 編集●ASCII

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 家めしの機会が増えたステイホーム生活は手抜きの限界に挑む限界自炊チャレンジの日々でもありました。私はシャープのヘルシオ ホットクックを買ったことで「放置めし」至上主義者になりましたが、パナソニックが近ごろ推している「冷凍調理」も気になってます。冷凍庫で凍らせた肉とか野菜をチンするだけ。ズボラめしがはかどりそうです。

 パナソニックが6月15日に開催したセミナーには「冷凍王子」としてテレビにも出ている西川剛史さんが登場し、「火を使わずにおひたしを作る方法」など今日から使える冷凍調理の便利系ハウツーを紹介していました。

●急冷させればなんでもうまい

 パナで冷凍調理ができるのは冷蔵庫とオーブンレンジ。

 今年2月発売の冷蔵庫は、通常冷凍に比べて約5倍という業務用レベルの急速冷凍ができる「はやうま冷凍」機能を搭載。あわせて弁当等の粗熱とりが3分でできるっていう「はやうま冷却」が使えるようになってます。

 業務用レベルの何がいいかといえば、1つはスーパーやコンビニで売ってる冷凍カット野菜が自分で作れること。たとえばキャベツは冷凍してもあざやかな緑色のまま、にんじんは霜がつかず、みじんぎりの玉ねぎもぱらぱらのまま。たとえばコンソメスープ作りたいなら玉ねぎスプーンで使うぶんだけ袋からすくってぱらぱら入れられるって話です。普通に凍らせると野菜から出る水分でくっついたり霜がついたり変色したりするので急冷万歳ですね。

 あとは肉や魚を急冷すればドリップが出づらくなり、唐揚げを急冷すれば市販品レベルの冷凍唐揚げができます。唐揚げは普通に凍らせると肉の水分が衣にうつってヘナヘナパサパサのざんねん唐揚げになるので便利ですね。まあ唐揚げは普通に市販品買ったほうが安い気もしますが。

 はやうま冷却は、特に食中毒が気になる今ごろの時季に役立つ機能。細菌が活発になる25〜45℃の温度帯を速攻で通過させることでお弁当を守るわけです。パナの実演ではお弁当を冷凍庫に入れてボタンを押すと、わずか3分間で約57.8℃から約15℃へと下がっていました。

 で、はやうま冷凍で作っておいた冷凍野菜をザラッとグリル皿にあけてそのまま料理できるっていうのがオーブンレンジの「3つ星ビストロ」です。

 6月発売の新製品は、凍ったまま調理機能を進化させた「新・凍ったままグリル」機能を搭載。オーブン上板温度を490℃から535℃に上げたことでいろんな料理ができるようになりました。たとえば下味つけてジップロックで冷凍しておいた豚肉と野菜をグリル皿にぶちまけて、ボタンポンで「豚と野菜のごまみそ焼き」。大変うまそうです。急冷が資産形成としたらビストロは資産活用ですね。

 ズボラとしては「下味つけて冷凍するっていう資産形成の時点で面倒くさいんだよな」と感じますが、なんだったらスーパーで売ってる味つけ肉を急冷しとくだけで機能的に応用できるんじゃないかと思います。

 あとは冷凍とは関係ないですが、ビストロは耐熱ボウルに入れた野菜をサッとゆがいたような食感に仕上げる「ワンボウルやみつき野菜」機能も搭載。蒸したピーマンをツナと塩昆布で和えるだけっていうよくある一品が火を使わず作れます。普通のレンジ調理と何が違うのかっていうとどれだけピーマン入れてもセンサーが分量見てちょうどいい食感にしてくれるって話ですね。賢いです。

●今日から始める「冷凍めし」

 ということで「みんなも冷凍調理をやろう!」ってことで冷凍王子の出番です。

 まず西川さんが教えてくれた冷凍調理は「下味冷凍」、肉・魚・野菜を調味料と一緒に冷凍すること。ただ調理がラクになるだけではなく、冷凍・解凍時に味がしみこんでいくのがポイントです。おすすめは焼き肉のたれで、糖分の保水効果と脂分のコーティング効果でおいしく仕上がるそうですよ。なるほど、知らんかった。

 もうひとつはあえてやる冷凍。たとえば豆腐を冷凍するとスポンジ状になって高野豆腐のように硬くなり、豆腐ステーキのように使うといいとか。あとは生卵を凍らせると卵の黄身が硬くなり、濃厚な味わいになってうまいとか。そんな感じで食感に変化を起こすために冷凍庫を使うワザもあるそうです。新鮮なまま凍らせる冷凍庫作ってるパナのセミナーでこれを言うってのもなかなかですね。

 実践例として、野菜を冷凍して繊維がくずれることを応用したのが「冷凍おひたし」。

 小松菜をざく切りにしてジップロックに入れたらしっかり空気を抜いて冷凍し、めんつゆを直接そそいで解凍するだけ。これで火をつかわずにおひたしができるって話です。いいですね。鶏むね肉とカット野菜に塩麹とみりんを入れてやっぱりジップロックで冷凍しておけば、凍ったままフライパンで蒸し焼きにするだけでうまいっていう話も紹介していました。ちょっとやってみたいですね。

 個人的に、在宅生活で開眼したのはほったらかすだけで食えるものができることのすばらしさ。しいたけの菌床栽培と天日干しに始まり、キャベツに塩して放置しておくだけのザワークラウト、無調整の牛乳に砂糖入れて凍らせるだけのミルクジェラートなど、食いものを作るという行為の可能性に向き合うことで感動してきました。

 冷凍調理もおそらくそのひとつになりますね。今まではただ生協の冷凍食品をつっこんだりごはんを冷凍してたくらいの冷凍庫が、勝手にうまいものを作ってくれるのかと思うとなかなか刺激的です。まず「冷凍おひたし」あたりから始めてみて、そのうち慣れたらパナの最新家電も使ってみたいですね。放置めしの次は冷凍めしか。

 

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