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6月1日から第1弾をYouTubeで公開

日本の祭りフォトムービー計36本を配信、ダイドー

2020年06月04日 16時00分更新

文● 渡辺 編集●ASCII

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長崎県「楠公祭(畳破り)

 ダイドーグループホールディングスは「ダイドーグループ日本の祭り」の取り組みの中で撮影した写真を活用した「日本の祭りフォトムービー」を制作。6月1日からYouTubeで配信している。計36本のフォトムービーを4回に分けて配信予定。第1弾として、福島県の「安波祭」や、秋田県の「三吉梵天祭」、東京都「春日神社 御とう神事」などが公開中だ。

 同社は、社会貢献として全国各地の祭りのドキュメンタリー番組の制作企画、放送する「ダイドーグループ日本の祭り」の取り組みを2003年から継続している。通常だと年間およそ35の祭りを取材し、作成した番組は地方局やBS(BSトゥエルビ)で放送している。

 今回のフォトムービーは、コロナ禍において全国の祭りが次々に開催中止を余儀なくされる中、「祭りで人に少しでも明るい気持ちを取り戻してもらいたい」「祭りの賑わいを全国のご家庭に届けたい」という想いで、これまでに撮影した全国の祭り写真の中から厳選した作品を活用したそう。

日本の祭りフォトムービー

タイトル:「ダイドーグループ日本の祭り」祭り写真館フォトムービー」
動画公開場所:YouTube DyDo公式チャンネル https://www.youtube.com/user/dydojp
配信スケジュール:
■6月1日(第一弾)
長崎県「楠公祭(畳破り)」
秋田県「三吉梵天祭」
岩手県「一関市・大東大原水かけ祭り」
福島県「安波祭」
東京都「春日神社 御とう(飯の食偏に“同”)神事」
■6月8日(第二弾)
沖縄県「サングヮチャー」
滋賀県「日吉山王祭」
岐阜県「郡上八幡春まつり」
福岡県「博多どんたく港まつり」
広島県「吉田の市入祭 壇尻子供歌舞伎」
島根県「松江城山稲荷神社式年神幸祭 ホーランエンヤ」
福井県「高浜七年祭」
静岡県「山名神社天王祭舞楽」
山口県「山口祇園祭」
北海道「白糠 厳島神社例大祭」
■6月15日(第三弾)
宮城県「金華山龍神まつり 龍(蛇)踊り奉納」
青森県「八戸三社大祭」
富山県「たてもん祭り」
長野県「榊祭り」
山梨県「無生野の大念仏」
石川県「奥津比咩神社大祭」
新潟県「瀬波大祭」
高知県「鳴無神社 秋の大祭(チリヘッポ)」
千葉県「長者・中根十三社祭り」
鹿児島県「金吾様踊り」
■6月22日(第四弾)
山形県「豊烈神社の打毬」
愛媛県「松山秋祭り・今出大神輿」
岡山県「鴻八幡宮例大祭」
大分県「ケベス祭」
埼玉県「川越まつり」
宮崎県「島野浦神社秋季大祭」
熊本県「八代妙見祭」
栃木県「羽黒山梵天祭り」
青森県「青森ねぶた祭」
富山県「おわら風の盆」
徳島県「阿波おどり」

<第1弾配信中>

福島県「安波祭」

 第1弾で公開されている福島県の「安波祭」は、2011年の東日本大震災と原発事故後、避難先で規模を縮小して開催していたが、2018年に地元で再開。会場では芸能保存会による神楽のほか、子どもを中心とする踊り子たちが、豊作を祈る田植踊を奉納。祭りが地域の人々の絆を支えた象徴的な祭り。

秋田県「三吉梵天祭」

 秋田県の「三吉梵天祭」は、毎年1月17日に行われる太平山三吉神社の例祭。五穀豊穣や家内安全、商売繁盛を祈願して各町内会や会社、団体などが梵天(ぼんでん)と呼ばれる依代を奉納する。先陣を競い、境内を激しくもみあいながら奉納することから「けんか梵天」の異名がある。この日、真冬の秋田は男衆の熱気に包まれる。

東京都「春日神社 御とう神事」

 東京・檜原村の春日神社で記録上1572年から続くといわれる「御とう神事」。3月1日深夜から翌朝にかけて行われる神事。氏子地域の当番数名が4日前から他人が起こした火を一切使わない生活を送り、ふんどし姿で川に入り身を清め、火打石で火を起こし、浄水で米を炊き、ご飯を大高盛りにして神前に献上する。翌朝氏子は共同飲食をし、五穀豊穣・無病息災・天下泰平を願う。

「日本の祭り」の大切をさを伝え続けていきたい

 今年「ダイドーグループ日本の祭り」では、祭りの取材、番組制作がままならない状況ではある中、新規の祭り番組の放送枠では過去の名作を紹介するなどして祭りの魅力を伝えていく(放送局によって異なる)。また、BSトゥエルビでも継続して毎週祭りの番組を放送する。

 担当者は「日本の祭りは、地域の信頼関係や一体感を築くこと、また世代を超えた学びを得る人間形成教育の場として、これまでも地域を支えてきました。外出自粛や、人とのリアルな関わりが制限され、人同士のコミュニケーションが希薄になりかけている現状では、地域における祭りの存在は今まで以上に重要になると信じています。今年は中止になる祭りもありますが、祭りの大切さを伝えて続けていくことで地域社会に貢献したいと考えています」とコメント。

訂正とお詫び:初出時、画像と一部祭りの漢字表記の誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(6月5日)

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