合同会社AUTOCARE
~介護・福祉に関わる人たちが、自らテクノロジーを身につける場を~
国立大学法人 九州工業大学発スタートアップ、合同会社AUTOCAREは、介護・福祉業界に関わる方々がオンライン研修のサポートが受けられ、ITの活用について気軽に質問や意見を交換できるオンライングループ、「介護IT部」を創設します。 介護IT部の部員になると、介護・福祉業界においてITやAI、IoTといったテクノロジーについて気軽に大学の専門家に尋ねることができます。また、介護・福祉従事者にとって必須な、研修や会議をオンラインでやる際のアドバイスや実施時のサポートが受けられます!
○背景
新型コロナウィルスは、特に高齢者に対する感染予防に気を配る必要があります。介護施設や自宅の高齢者は、なるだけ人と接触を避ける生活を余儀なくされています。
一方で、介護・福祉に関わるプロフェッショナルな従事者たちは、その営みを止めることはできません。高齢者の心と体の健康をケアしながら、可能な会議や研修はオンラインで行うなど、高齢者の命を守る行動の選択が必須になってきています。
しかし、介護業界へのITの普及率は非常に低いのが現状です。例えば、入居者がインターネットを使える介護施設を調べると、たった4.7%しかありません(「みんなの介護」サイトで検索)。
介護・福祉の従事者からも、オンライン会議等のITは苦手、使って見るのが不安、という声をよく耳にします。
そこで私たちは、介護・福祉業界に関わる方々が、ITを積極的に活用でき、また仲間同士で教え合える場、「介護IT部」を創設することにしました。
○介護IT部とは?
「介護IT部」は、介護・福祉業界に関わる方々が、ITの基礎からIT機器運用について気軽に質問や意見を交換できる、オンライングループです。部員になられた方には、Facebook上のグループに招待いたします。
グループでは、ITについて聞きたいことや疑問に思うことを気軽に聞くことができます。ITについて大学で教鞭をとるアドバイザーや、介護ITインストラクター資格を持つ人たちが、丁寧に回答・情報交換します。
また、介護・福祉の従事者が必ず必要な研修についても、そのオンラインでの実施にあたって、介護IT部員がアドバイス・サポートします。オンライン研修には、「どのような機器でどうやってつなぐのか」「オンライン研修の効果的な進め方は?」「通信料金は高額になるのでは?」などと不明・不安なことが多いと思いますが、介護・福祉とITの両方を研鑽する介護IT部員が、現場の声をよくよくくみ取って、オンライン研修の支援をすることができます。
○活動
・オンライン研修の実施の際、介護IT部員が積極的にサポート(遠隔)
・Facebookグループ上での介護・福祉IT活用に関する情報交換
・アドバイザーからのIT活用に関する質問受付やアドバイス
・別途実施する介護ITオンライン勉強会の案内や情報交換
・希望者には、オンライン会議機器の貸し出し(別途費用)
部費: 月500円
申込先: https://autocare.stores.jp/items/5e9d2c0fcee9ea1fc1e9743b
アドバイザー:本山 晴子(有限会社コ・リード代表・九州共立大学・西日本工業大学非常勤講師)
井上 創造(合同会社AUTOCARE CTO・九州工業大学教授)
○メリット
・研修や会議をオンラインでやる際の不安が払拭できます。
・IT活用について分からないことでも、気軽に大学の専門家にたずねることができます。
・介護・福祉業界の中で、AIやIoTといったテクノロジーを活用したい、活用しなければならないと考える、志の高い仲間と知り合い、切磋琢磨することができます。
○部員紹介
藤野 裕子
訪問介護事業所に勤めています。基本は訪問介護で仕事していますが、サ高住が併設なので、施設の介護も少し味わいつつ、日々楽しく介護しています。介護とITはどちらも好きなので、この2つを掛け合わせることにワクワクします。人間が得意なこととコンピュータが得意なことをうまく役割分担できたら、介護の仕事はもっと楽しく有意義なものになると思うので、それを目指して活動できたらいいなと思っています。
高橋 健二
障害者福祉の分野で就労移行支援事業をしながら、「笑っている父親を増やす」団体、ファザーリング・ジャパン九州の理事、「noteを毎日書く」チーム、書くンジャーズのリーダーを務めています。ソーシャルなネットワーキングが得意なので、オンライン研修などのITの活用が介護・福祉の分野にもっと広まればいいなと思っています。
○合同会社AUTOCAREについて
私たちは、国立大学法人 九州工業大学のテクノロジーを社会に役立てる大学発スタートアップ、合同会社AUTOCAREです。
私たちは、介護の分野に、AIとIoTを、学びとともに普及させることをミッションとしています。この度のコロナウィルスの蔓延を前に、高齢者の命を守りながら業務を止めることのできない介護・福祉の従事者に、オンライン研修の始め方やノウハウといった、IT活用のきっかけと、勉強の機会を提供することも、ミッションの一つと位置づけました。
九州工業大学井上創造研究室では、これまで介護施設や病院に、多くのスマホを提供して、IoTおよび行動認識AIの実証実験を多数行ってきました。スマホとAIを組み合わせた研究を介護・福祉分野を中心に応用する中で、AIやIoT、データサイエンスといった先端の技術うんぬんより前に、介護業界に、スマホやWifiといった、ITの基本的な知識やスキルを持つ方がまだまだ少ないこと、これが介護業界にテクノロジーを普及させるための大きな課題であることに気づきました。
このような課題をふまえ、九州工業大学と合同会社AUTOCAREは、介護ITインストラクターという認定資格を用意して、介護業界にテクノロジーを学びとともに普及させる活動を目指しています。
合同会社AUTOCARE ホームページ: https://autocare.ai/