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4K液晶レグザ「M540X」にも最大サイズの75型を追加

4K有機ELレグザが刷新、「X9400」はタイムシフトマシン搭載、「X8400」はお手ごろサイズで

2020年05月28日 11時00分更新

文● ASCII

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クラウドを味方につけた、レグザならではの高画質化処理

 X9400/X8400シリーズに共通の高画質化機能について紹介する。

 「クラウドAI高画質テクノロジー」は、クラウドと連携して放送番組の画質向上を目指す技術で、「業界初」を自負する。番組に応じて、色の濃さ、色合い、ガンマ調整、シャープネス度合いなどを変えるパラメーターを事前に用意。これをクラウド上の映像調整データバンクに収め、同じジャンルに分類される別の映像との偏差などを参照しながら、番組個別に最適なパラメーターを当て、画作りを補正していく。

 このコンセプトは、発売済みの「M540X」「Z740X」の発表時に6月から稼働すると告知済み。基本的なアルゴリズムはこれらの機種と共通になっている。しかし、使用するパネルやエンジンパフォーマンスが異なるため、テレビごとに最適なチューンをする。

 クラウド上には、放送番組の詳細なジャンル情報、コンテンツ画質特徴化のためのデータベースを保持している。映像調整データバンクは、5月22日現在で136存在するという。これらの情報は随時アップデートされるので、クラウドにつないでおけば、常に最新で最適なパラメーターを選べる仕組みになっている。

 効果があるのは、地デジ/BSデジタルの2K放送だ。例えば、大河ドラマなど、もともとは4K/BT.2020色空間で制作されているが、地デジ/BSデジタル放映時に、ダウンコンバートして放送される番組では、HDR→SDR変換などによる色味の差が出る。この情報を手掛かりにより適切な設定に追い込めるパラメーターを当てる。また、バラエティ番組などで、暗部圧縮や顔の輝度が落ちるといった状態がある場合には、ガンマ補正を変更し、中間輝度を上げるといった処理を加える。

 ジャンル情報は、ドラマ、アニメ、スポーツといった大まかな分類だけでなく、より詳細な分類にしている。例えば、アニメは制作のされ方に応じて4種類のパラメーターがある。具体的には「セルアニメ」(セルスキャン時に発生するコマごとのブレを加味)、「スタンダードアニメ」(CG制作でブレがないため、フレーム超解像を敢えてオフ)、「シンプルアニメ」(輪郭線付近のモスキートノイズに対応)、「3Dアニメ」(3D表現したキャラクターに最適化)だ。

 「ネット動画ビューティPRO」は、ネット動画をより美しく再生するための機能だ。

 動画配信事業者別に映像メモリーを持ち、配信サービスごとの画質特性、圧縮方式・解像度やフレームレートに合わせて最適にチューンした、パラメーターを事前に用意している。これを再生時に反映することで、低フレームレートのコンテンツから、ハイクオリティのコンテンツまで、様々なものを「高コントラストと自然な色で、滑らかに映し出せる」とする。

 付属リモコンには、Abema TV、Netflix Hulu、U-NEXT、YouTube、Amazon プライムビデオの専用ボタン6つを装備。ダイレクトに起動できるようにしている。

 「地デジAIビューティPRO」は、地デジ/BSデジタル放送を伝送する際の圧縮で失われがちな精細感、エリアごとに現れるノイズを低減するもの。文字テロップ周辺に発生するモスキートノイズや平坦部で気になる荒れなどを抑えると同時に、人肌や細かなディティールのある部分の精細感は上げる。

 「おまかせAIピクチャー」は、色温度センサーも用い、室内の明るさや光の加減をリアルタイムで検出、適切な画質にする機能だ。昼間の明るいリビングではクッキリ鮮やかな画質、夜の間接照明下では暖かい色味を選択する。また、「おまかせシアターモード」として、室内の照明を完全に落とした状態で、映画やライブコンサート映像などがよりよく見えるモードも用意している。

 「有機EL瞬速ゲームプレー」は、有機ELパネルの特徴である反応の速さと高い輝度を生かし、ゲームプレー時の画質向上につなげたもの。映像処理による信号の遅延を省くモードだ。9.2msの低遅延表示(1080p/120Hz時)に対応。さらに残像感を抑制するための「インパルスモーションモード」も装備する。

 有機ELテレビは、液晶テレビに比べて、そもそも残像が少ないが、実際の表示ではなく、人間の感じ方として残像があると感じる場合がある。これは、脳に前のフレームの記憶が残っているから発生する錯覚現象だ。東芝ではこれを「脳内残像」と呼んでいる。その錯覚現象をリセットするために、フレームの間に黒挿入(ホールド表示)をするのがインパルスモーションモードだ。

 例えば、通常毎秒60コマの動きをスムーズにするため、倍の120コマで駆動する際、通常は、(1)1フレーム目、(2)1フレーム目と2フレーム目を合成、(3)2フレーム目、(4)2フレーム目と3フレーム目を合成……といった形でフレームを増やしていく。インパルスモーションモードでは、脳内残像を減らすため、さらに(1)と(2)、(2)と(3)、(3)と(4)……のそれぞれに、黒だけのフレームを差し込む。ただし、黒のフレームを挟むと、平均輝度が下がり、暗く感じてしまうため、各フレームの輝度を大きく上げて、輝度低下を感じさせない仕組みを取り入れている。従来のX930シリーズと比較した場合、インパルスモードONで20%、OFFで60%の輝度向上が得られた。

 インパルスモーションモードは、映画モードなどでも使えるが、動きが速く、特に動画応答性が重要なゲームに適したモードである。そこで、ゲームモード時のデフォルト設定がオート(オン)になっている。

 「ハンズフリーレグザボイス」は、リモコンなしでレグザをコントロールできるシステムで、X9400/X8400の両方に搭載している。特にX9400のタイムシフトマシンとは相性のいい機能と言える。タイムシフトマシンとは、指定した複数のチャンネルを常時HDDに録画しておき、必要に応じて番組表などから選び、タイムシフト再生できる機能だ。

高音質化のため、最大10個のスピーカーを142Wでマルチアンプ駆動

 音質面では、X9400シリーズ用に「レグザパワーオーディオX-PRO」を新開発した。

 48V型を除く、55V型以上のモデルが採用している。背面の中央部に重低音再生用の「バズーカユニット」(20W×2基)、液晶パネルの左右下側にアルミ製のハードドームツィーター/ダブルフルレンジスピーカー/パッシブラジエーターを搭載した「メインスピーカー」を配置(12W×6基)。さらに、背面左右の中央付近に斜め上方に向けた、大口径で音が広がるシルクドーム型ツィーター(15W×2基)を置いている。高域部分を背面と壁に反射させることで、音像定位を上方に動かし、下側ではなく画面の中央から音が出ているように感じさせる。

 歪み率を改善するため、丸形ユニットを使用。メインスピーカーやバズーカ用ユニットの振動板にセルロースナノファイバーの特殊コーティングを施したり、対向配置のパッシブラジエーターを装備するなど、各ユニットの素材・構造にもこだわっている。なお、大画面の77V型は2基のバズーカーを搭載する。

 また、高音質なスピーカーをすでに持っている場合は、テレビ本体のスピーカー端子につなぐこともできる。出力は20W+20W。ただし、テレビ内蔵スピーカーをセンターチャンネル用に機能させると言った併用には対応していない。

X9400の48V型モデル。下のスピーカー部のデザインが少し違っている。

 なお、48V型は小型サイズであるため、バズーカユニットとトップツィーターを省略した6スピーカー構成の「レグザパワーオーディオXD」を採用している。

 一方、X8400シリーズが搭載する「レグザパワーオーディオX」は、X-PRO用に開発したメインユニットを最適な場所に配置し直したもの。X9400では前向きだが、X8400では本体の下側に下向きで配置している。

4K液晶レグザにも75V型モデルを追加

 75M540Xは、4K液晶レグザとしては、2020年最大サイズの75V型になった。4Kダブルチューナー搭載モデルで、2月発売のM540Xにより大きなサイズを追加した形となる。映像処理エンジンは「レグザエンジンCloud」で、「地デジビューティーX」「ネット動画ビューティ―」「おまかせAIピクチャー」などを搭載。大容量のバスレフボックススピーカーの採用など、音質にもこだわっている。これにより43V型から75V型まで5サイズが揃った。

再び、レグザと福山雅治のコラボも実現

 なお、「X9400」シリーズと「X8400」シリーズの発売を機に、福山雅治さんを再起用。初CM「空と海と」から10年余り。新CMに先駆け、「あの頃のCM」篇と題した予告CM を公開し、過去に福山さんが出演した合計15本のCM中でも特に人気がある「時を越えて」篇、「宇宙の果てで」篇、「隕石」篇、「時計」篇に、現在の福山さんが録り下ろしのナレーションを入れる、10年前と現在のREGZA/福山さんのコラボ企画となっている。

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