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T教授の「戦略的衝動買い」 第582回

子供やペット、高齢者の見守りにSIM内蔵「どこかなGPS」を衝動買い

2020年05月21日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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「どこかなGPS」はLTEネットワークを活用して、児童や高齢者を2年間たったの1万3200円で見守ることのできるソフトバンクのIoTサービスだ

ソフトバンクのネットワークを利用する見守りサービス「どこかなGPS」

 ここ3年ほど、国内外で急速に需要と供給が増加傾向にあるIoT製品に”見守り系GPS製品”と、身の回りの財布やカバンなどの紛失防止グッズである”紛失防止タグ”の2つがある。後者の製品の99%は、Bluetoothでスマホと連携し両者の距離を監視することで、紛失防止を実現している安価な製品だ。

 一方、児童やペット、高齢者の見守り用にはSIM機能を内蔵したGPSタグ製品が、国内市場でもかなり普及してきた。本日ご紹介するSIM内蔵GPSタグ製品は、ソフトバンクのネットワークを利用して見守りサービスを実現する「どこかなGPS」という製品だ。

家族が児童や高齢者を24時間365日スマホで見守れる安心サービスの「どこかなGPS」

 当コラムでも以前、ソースネクストが発売している「Family Dot」という製品をご紹介した。今回の「どこかなGPS」もFamily Dot同様、児童や高齢者、ペットなどに携行してもらい、保護者や家族がその位置情報をリアルタイムで取得し、安心を共有するための見守りサービス製品だ。

同梱品はきわめてシンプル。充電用USB-ACアダプターはごく普通の市販品でOK

 どこかなGPSの同梱物は、本体と充電用ケーブル、クイックスタートガイド、注意事項と保証書の4点だ。どこかなGPS本体は、縦横厚さ47×47×15.5mmで重さ34g、防水(IPX7)と防塵(IP6X)に対応した製品だ。正方形である点を除けば、ごく一般的なサイズの腕時計と比較してほぼ同じようなサイズ感だ。

サイズ感はごく一般的な男性用腕時計のケースサイズに近い

 内部にはSIM、GPS、アンテナ、充電式リチウムイオンバッテリー(397mAh)などが内蔵されている。見守られる人は、どこかなGPSを体や持ち物に着けて携帯できるように、ストラップホールも用意され、中央には携行者がボタンを押すことで、見守りをしている保護者や家族のスマートフォンアプリに現在位置を知らせることのできる、電源オン/オフ兼用ボタンが配置されている。

どこかなGPSの正面。中央に見守られる人がプッシュして、現在地を知らせるボタンがあるのが特徴だ。上部にはストラップホールも用意されている

背面はIMEI番号とそのQRコードが記されている

 背面にはIMEI番号とQRコードが記されており、細長いキャップを開けたところに本体のリセットをするボタンが用意されている。どこかなGPSの充電は、付属のmicroUSBケーブルでごく一般的なUSB - ACアダプターでする。

キャップで保護されている部分にはリセットボタンがある

microUSBポートから本体を充電する。Type-Cにして欲しかった

 どこかなGPSは、ソフトバンクのLTEサービスエリア内で使用できる。本体の価格(1万3200円)に2年間の通信と位置サービスの費用も含まれている。2年経過後は通信費 月額400円で延長利用を選ぶことが可能だ。

 位置情報の割り出しには、GPSに加え、GLONASSや準天頂衛星「みちびき」によるGPS補完機能にも対応しており、より広い範囲で正確に測位が可能となっている。またWi-Fiや携帯電話基地局を組み合わせて利用することで、衛星の電波が届かない屋内や地下でも測位できるようだ。

 本体内蔵バッテリーの充電時間は約1.5時間、397mAhとこのクラスでは最小の内蔵バッテリー容量だが、3GではなくLTE-Mを利用することで実質的な駆動時間は2日間といったところが、筆者のここ2ヵ月ほどの経験値だ。

 見守り系のこの手のGPSタグでは、衛星などから入手した現在値データを通信回線を通じて何分おきにサーバに送るかという更新間隔によって、バッテリー駆動時間が大きく変化する。どこかなGPSは、3分、5分、10分、30分、自動更新なしの5段階が用意されており必要に応じてユーザが最適値を選択する設定だ。

 どこかなGPSも他社の製品同様、見守る人のスマホに専用アプリを導入することが必要だ。本体を充電している間に”どこかなGPSアプリ”を、機種に応じてGoogle PlayやApp Storeからダウンロードしてインストールしておこう。

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