監視ビデオやデジタルサイネージなど、広い範囲で活用できるAV over IP機器の実験
ネットギア、160入力160出力の大規模映像伝送実証ビデオを公開
2020年05月19日 17時30分更新
ネットギアジャパンは5月19日、AV over IP技術を用いた160入力160出力の大規模映像伝送実証映像を公式YouTubeチャンネルにて公開した。
アイ・ディ・ケイ(IDK)と合同で実施した伝送実験で、NETGEARの100Gコアスイッチ「M4500-32C」1台と100Gアップリンク対応10Gエッジスイッチ「M4500-48XF8C」8台、IDKのエンコーダ「NJR-T01UHD」160台とデコーダ「NJR-R01UHD」160台を使用。
正しい宛先に大量のマルチキャストトラフィックをルーティングおよび管理するネットギアの機能と、320ものエンドポイントのAV over IP機器(IP-NINJAR)の統合管理および制御を実現するIDKの機能により、IP伝送でも従来のマトリックススイッチャシステムと同様に遅延なくスムーズな映像伝送が可能であることを実証したという。
AV over IPシステムに移行するメリットとしては、シンプルな機器構成によるコスト削減、画面の分割映像表示などの柔軟性、構成を応用することで320入力320出力などへの拡張性といったメリットがある。LANケーブルを使用するため最長100mまで延ばすことができ、管制塔や警備室、 空港の電光掲示板や屋外ディスプレーなどにも利用できる。
4Kや8Kといった高精細・高画質化が進み、高画質のまま配信は従来のインフラでは難しくなりつつある。SDIケーブルを複数束ねて対応するといった方法ではコストや様々な面での効率の悪さなどが課題となってIP化の検討が急速に進んでいる。さらに、HDMIケーブルでも広帯域の伝送は可能なものの、長距離の伝送は苦手という側面があり、同様にIP化のソリューションが浸透してきているという。