キリンビバレッジは「キリン 生茶」を3月3日からリニューアル発売しています。
中身の味と、パッケージデザインをリニューアル。味は、より“生”のおいしさを活かし、茶葉本来の爽やかで甘みと豊かな香りが感じられるように刷新したとのこと。
「キリン 生茶」は今年で発売20周年。初めて登場したのは2000年のことでした。
振り返ってみると20年も前から登場しているのですね。月日が経つのは早いものとしみじみしちゃいます。
さて、2020年版の生茶を飲んでみたところ、昨年のものより甘味がふくよかで、口当たりがまろやかになっていました。
こういう定番飲料って、実はけっこう頻繁にブラッシュアップされているもの。といっても、たいてい大きな変化ではなのですが。それもそうですよね、ガラッと味を変えたら別の製品になっちゃいますもの。
ただ、今回の生茶の「甘い感じになったな~」という変化がけっこうわかりやすかったです。ちょっと気にして飲むと、変わったことが感じられておもしろいと思いますよ。
“甘い”といっても、砂糖由来のものではありません。茶葉由来の自然の甘みなのです。例えば、急須で淹れたお茶はほのかに甘いですよね。そんなお茶の甘味を引き出している感じ。
なので、くどくどしているわけではなく、食事やスイーツにももちろん合いますよ。
スタイリッシュなボトルはウケたけど、
「生」の味をもっと押していきたい
ところで「キリン 生茶」というと、ワインのように首がキュッとすぼまったボトルが特徴。このようなスタイリッシュな雰囲気のデザインに刷新したのが2016年のことでした。それ以前は、よくあるシンプルなペットボトルでしたね。20周年の歴史を考えると、デザインを一新したのはけっこう最近です。
実は2016年以前は、緑茶市場に競合が増えてきたこともあり、「キリン 生茶」は売り上げが減少傾向だったそう。そこで、ボトルをリニューアルするなどして「現代的な緑茶」というイメージづくりをした、とか。見事、好意的に受け入れられて、2016年度は前年度と比較して販売実績163%増しに。売り上げの回復が成功したわけです。
2016年のリニューアルが成功したのでその調子でいけばいいんじゃないか……。と、思うかもしれません。ですが、キリンさん、さらに未来を考えていました。
「生茶がどんなイメージをもたれているのか調査したところ『ボトルがスタイリッシュ』『緑色』など、外見のイメージで答えてくださる方が多くて、味の話をされる方はあまりいらっしゃらない。今後10年先も愛されるブランドであるために、それだけでは弱いのではないかと、生茶の本質的な魅力を見つめ直しました。2000年の販売当初から、生茶とは“生”の茶葉を使用したお茶のおいしさを強みとしてきました。今年は、原点回帰で“生”の魅力を押し出していきます(キリンビバレッジ『キリン 生茶』ブランド担当者)」
そうなんです。「キリン 生茶」とは、生の茶葉を使用した商品。
今でこそ「生茶」という響きに慣れてしまいましたが、発売当初は「生のお茶ってどういうこと?」と、驚きと共に認知されたのです。
確かに、茶葉というと乾燥したものというイメージがありますよね。私たちが手に取る市販のお茶っぱも、ふつうは乾燥しています。ところが「キリン 生茶」は、独自の製法で茶葉を生のまま使用。
リニューアルした「キリン 生茶」は、従来から採用していた「まる搾り生茶葉抽出物」に加え、茶葉の味わいを引き出す新たな製法を導入しているとのこと。詳細は企業秘密ですが、とにかく、20年間お茶を研究して積み重ねたノウハウをもとに、“生感”が引き立つ技術を導入しているそうです。また、バランスを整えることで甘味を引き立たせるなどして、生の旨味が存分に味わえる緑茶に仕上げたとのことです。
というわけで、今年の生茶は味に今まで以上にこだわっています。お茶畑のあおあおとした様子を想像して飲んでみてはどうでしょうか。
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