個性的なカラバリが追加され3種類から選べるように!
「HP ENVY x360 13」は、ディスプレーが360度回転するコンバーチブルタイプの2in1 PCだ。狭額縁デザインを採用して13.3インチという大きく見やすい画面サイズと小型・軽量ボディを両立させており、モバイルユーザーを中心に高い支持を得ている。
洗練されたデザインも大きな特徴で、天板やボトムケースには剛性が高く上質なアルミニウム素材が使用されている。ヒンジやスピーカーグリル、底面の排気口などが幾何学的な形状やパターンになっており、スマートさだけでなく個性を感じさせるのも人気の理由だ。
本体カラーはこれまで「ナイトフォールブラック」1色のみだったが、今回新しく「セラミックホワイト」と「Wood Edition」が追加された。筐体のサイズやフォルムなどは変わらないものの、パッと見同じ製品に見えないくらい印象的な仕上がりになっている。
たとえばセラミックホワイトモデルの場合、外装のアルミニウムにアニオン電着塗装を施して陶器のような美しい白色を実現している。手で触ると梨地処理されたアルミに比べて表面のざらつき感が少なく、さらっとしたマットな質感。それでいて金属ならではの密度や凝縮感があるため、見た目からもプラスチックなどとは異なる上品さを感じることができる。引っ掻き傷に強く指紋もつきにくいので、取り扱いにあまり神経を使わなくてすむのもいいところだ。
Wood Editionは、ナイトフォールブラックモデルをベースに、パームレストとタッチパッド部分を天然のウォールナット(くるみ)素材にしたモデル。金属と木材という、パソコンとしては異色の組み合わせだが、アルミ部分が光の加減で濃いブラウンにも見える色のため意外にしっくり馴染んでいる。天然木のため、当然ながら木目は1台1台すべて異なる。
メーカーによると木材は環境を配慮して再生可能なものを使用しているとのこと。また、ナノコーティングとUVコーティングが施されており、摩耗や汚れに強くなっているという。口紅やコーヒー、水溶性インク、汗などに対する耐汚染性基準を満たしているようなので、普通の使い方なら手入れにさほど気を使わなくてもよさそうだ。
ちなみに、他モデルはパームレストとタッチパッドが分かれており境界部分に段差があるが、Wood Editionは1枚につながっている。タッチパッドの上辺を除く3辺に切れ込みが入っていて、下の方を押さえると少し沈み込む仕組み。可動範囲が小さいとはいえ頻繁に動かす部分なので「長期使用で劣化したり割れたりするのでは?」と心配になるが、メーカーでは300万回のクリックテストなどをクリアしているとのことなので心配は少なそうだ。
実際に使用してみたが、天然木ということもあって指すべりがよく、快適に操作できた。またパームレストとの段差がないためタッチパッドの隅まで目一杯使って操作でき、大きな動きのジェスチャーなどがやりやすく感じた。
Wood Editionは覗き見防止スクリーンも標準搭載!
「HP ENVY x360 13」はディスプレーにフルHD解像度(1,920×1,080ピクセル)のIPS液晶パネルを採用している。視野角が広いため斜めから見ても色味や明るさの変化が少なく、画面の表示内容を確認しやすいのが特徴。コントラストが高く発色もよいため、写真や映像を楽しむにはピッタリだ。ただし真横に近い角度からでも画面を覗くことができるので、出先で作業する際は他人の目が気になることもある。
そんな場合に便利なのが、Wood Editionに搭載されている内蔵型覗き見防止スクリーン(HP Sure View)機能。F1キーを押して機能を有効にすると、正面からはほぼ通常通り見えるのに、斜めから見たときに画面全体が白っぽくなって表示内容が判別不可能になる。電車やカフェで機密性の高い仕事のメールや書類を作成する際などには特に重宝しそうだ。
プライバシー保護に関してはディスプレー上部のWebカメラもしっかり対策がとられている。本体右側面にあるキルスイッチをオンにするとWebカメラを動作させる回路が物理的にシャットダウンされるため、万一PCをハッキングされても盗撮の心配がなくなる。実際にキルスイッチをオンにしてカメラアプリを起動してみると「カメラが見つかりません」と表示されて何も映らない。テレワークやリモートワークでWebカメラを使う機会も増えつつあるが、このキルスイッチを活用すれば「うっかりカメラを起動して無防備な顔を晒してしまった」なんて失敗も減るはずだ。
このほか、パームレストの右側には指紋センサーも内蔵されており、Windows Helloなどで使用することができる。プライバシー保護やセキュリティ機能が充実しているのも本製品の魅力と言えるだろう。