USBのノイズ軽減アスクサリー「iSilencer+」「iDefender+」も投入
iFi-Audioから竹筐体の一体型オーディオ「AURORA」、高度な音場補正機能も内蔵
2020年04月12日 18時30分更新
トップウイングサイバーサウンドグループは4月10日、一体型のワイヤレスオーディオシステム「AURORA」など、iFi-Audio製品3シリーズの国内投入を発表した。AURORAの価格は20万9000円。発売は4月20日を予定している。
竹を使った印象的な筐体の一体型オーディオ
AURORAは、2019年のミュンヘンで開催されたオーディオショー「HIGH END」で発表。竹を使った筐体をアルミニウム・フレームで支える印象的なデザインが大きな反響を得た。本体は一切の物理ボタンを排除。直感的なタッチ操作にしている。
ESS Technology製DACを搭載し、最大192kHz/32bitのハイレゾ音源の再生に対応。本体には同軸/光デジタル入力に加え、RCAステレオ、3.5mmステレオのアナログ入力端子も持つ。また、DLNAに対応し、NASに保存したデータをWi-Fiおよび有線LAN経由で再生できる。また、AAC、apt-X、aptX-HD、LDAC、HWAなど高音質Bluetoothコーデックに対応。さらに、USBメモリー/USB HDD、microSDカードなどの物理記録メディアを本体に差し込んでの再生も可能だ。
アップルのAirPlayに加え、Spotify/Apple Music/Amazon Music/TIDAL/Deezerといったストリーミングサービスにも対応する。
本体サイズは幅59×奥行き29×高さ27cmで、合計6個のドライバーを搭載。
正面と左右に120mmのペーパーコーンドライバーを合計4基、正面のコーナー部分に28mmのシルクドームツィーターを2基搭載。そして下方に向けてパッシブラジエーターを2基搭載する。ウーファーは60Hz~8kHz、ツィーターは8kHz~35kHzを担当する。これにスチール製のパッシブラジエーター(120×200mm)と独自の信号処理技術である「TrueBass」と組み合わせ、システムとしては27Hz~40kHzと広い周波数帯域が再生できるとしている。
これらは「PureEmotion」と命名した合計320W(80W×4)の真空管・トランジスターのハイブリッド型アンプで駆動する。プリアンプ部にはロシア製の6N3P真空管を使用しており、有機ELディスプレーに近接したのぞき穴からその一部を確認できる。また、パワーアンプ部はiFi独自のカレント・マルチプライヤー回路(スイッチング周波数を1.5MHz帯域付近の超高域に固定)を使ったアナログスイッチングアンプになっている。
また、周波数に応じて、特定のドライバーからの出力レベルを調節し、音場感を広げる効果を持つ「SoundSpace」や、上述したTrueBassはアナログ処理技術で実現する。他社ではDSPを使ったデジタル処理を使う場合が多いが、iFiでは信号の欠落を嫌ってアナログ処理としている。これに加えて、ART(Automatic Room Tailoring)という自社開発のルームチューニング機能を持つ。超音波信号と内蔵する6つのマイクで周囲の壁までの距離を計測。内蔵CPUを用いて各ドライバーの出力を調整し、 部屋のコーナー部、壁際、フリースペースなど設置場所に合った再生音が得られるようにする。