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COVID-19の話題をサイバー犯罪者が悪用している

2020年04月10日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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世界的なウイルスの流行につけこむサイバー犯罪が増加

 新型コロナウイルスの話題が世界中を席巻し、多くの人たちがライフスタイルの変更を余儀なくされている。サイバー犯罪者は、この話題をどのように悪用しているのだろうか。

 誰もが思いつく例でいえば、フィッシング詐欺や、悪質なショッピングサイトへ誘導する事例だ。新型コロナウイルスの状況に乗じ、利用者の心理につけ込んだ手口は、すでに何件も報告されている(例:注意情報|一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター)。

 ネット上の情報にも注意が必要だ。デマはもちろんのこと、コミュニケーションアプリやSNSに拡散し、流れてきた話は、真偽がわからないものも多い。多種多様なニュースや飛び交っている中、センセーショナルな話題こそ、冷静に精査することが求められている。

 また、政府や行政機関が、経済的影響により失業や休職となった人を対象に補償を実施する場合、これに乗じた詐欺行為が考えられる。厚生労働省によれば、「費用を肩代わりするので検査を受けるように」「個人情報を聞き出そうとされた」と言われたとの相談が増えているという(新型コロナウイルス感染症に関して厚生労働省を装った詐欺にご注意ください)。

 毎日のように報道されている新型コロナウイルスの話題に乗じて、さまざまなサイバー犯罪が勃発している。不確かな情報も流れがちな状況だからこそ、しっかり用心しなければならない。

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