HUAWEI Mate 30 Pro 5G ロードテスト 第4回
AppGalleryからアプリをインストール、ウェブサービスも利用できる
HMSベースのファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」のアプリ環境はどう?
2020年04月08日 11時00分更新
実際にHUAWEI Mate 30 Proでこれまで
Androidスマホで使っていたアプリや機能を使ってみる
では、実際にHUAWEI Mate 30 Pro 5Gでどれだけのアプリを利用できるか、実際のところを紹介していこう。なお、今回掲載している情報は記事執筆時点のもので、さらに追加・改善されるケースも考えられる。
「AppGallery」の利用方法だが、ホーム画面から起動してアプリを検索して「インストール」をタップするだけだ。特に迷う部分はない。日本向けアプリも続々と増えているので、「新着アプリ」の項目や、画面下の「トップ」アイコンから新しいアプリもチェックしておこう。TikTokやウェザーニュース、乗換案内などのアプリも提供されている。
AppGallery からアプリを追加する方法にはもう一種類ある。ウェブサービスを高速エンジンで動かすQuick Appsとしてホーム画面に登録する方法だ。「Twitter」のほか「メルカリ」「NAVITIME」などいくつかの対応サービスをQuick Appsとして登録できる。
Twitterの場合、AppGalleryでTwitterを検索して「開く」をタップする。次に、画面右上などに半透明で表示されている三点のメニューアイコンをタップしてホーム画面に追加する。次からは、ホーム画面から一般のアプリと同じように起動できる。
「Facebook」など一部のアプリを検索すると、各サービス会社が直接提供するapkファイルのダウンロードページのリンクが「開く」として表示される。この場合はリンク先でapkファイルをダウンロードしてインストールすると利用できる。
YouTubeやGoogleマップなどは、各サービスのWebサイトにアクセスしてホーム画面に追加しよう。たとえばGoogleマップであれば、「https://maps.google.co.jp/」にアクセスしたあと、ブラウザーの右上のアイコンをタップしてホーム画面に追加する。
YouTubeは全画面再生できるし、Googleマップも地図やルートを快適に検索できる。ただ、Googleマップのナビ機能など一部の機能は利用できない。
Gmailは、標準のメーラーなどで送受信できる。リアルタイムでの受信はやや難しいものの、登録自体はGoogleアカウントを入力するだけと簡単だ。日本のキャリアやプロバイダーのメールアカウントを利用するなら、AppGalleryで配信されている「CosmoSia」アプリも便利だ。
「Phone Clone」を使うと、元のAndroidスマホで使っているアプリを一部移行できる。方法は、移行元のAndroidスマホにもGoogle Play Storeから「Phone Clone」アプリをインストールしたうえで、両方のスマホでPhone Cloneを起動して手順の通りに操作する。選択したスマホの各種データやアプリを高速に移行できる。
このほか、AppGalleryでまだ配信されていないアプリについては別途「Amazonアプリストア」のサイトやアプリも併用するといいだろう。「Twitter」「Facebook」「Facebook Messenger」「Instagram」のほか、「Amazon プライムビデオ」「kindle」「Spotify」「DAZN」「モンスターストライク」「荒野行動」「ヨドバシカメラ」など、利用できるアプリの選択肢が大幅に増える。また、海外のアプリストアでは、メッセージ機能に特化した「LINE Lite」が導入できる例もある。
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのアプリの利用環境は、これまでのAndroidスマホとまったく同じとは言えない。だが、Androidスマホを使いこなしている人にとっては、TwitterなどのSNSやGoogleのサービスなど、求めるものの多くは活用できるだろう。
さらにファーウェイでは新たに「HUAWEI Community」を開設。新製品に関する情報発信やキャンペーン展開のほか、ユーザー間の情報交換を楽しめるサイトとなっている。HUAWEI Mate 30 Pro 5G活用のヒントを得たいなら、こちらのサイトもチェックしたい。
これまでのAndroidスマホからの違いはあるが
スマホに詳しい人ほど使いこなしたくなるモデル
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは初心者の視点から見ると、現段階では使い勝手の違いを感じるかもしれない。本格的な発売が始まる4月以降にはさらなる充実を期待したいところだ。
その一方で、スマホ好きのユーザーとしてはAppGalleryをはじめとするファーウェイのアプリ提供に関する工夫や、ほかのアプリメーカーなどが提供する独自ストアを探して活用し、こだわりの利用環境を整えること自体は大きな問題ではないだろう。
スマホ好きにとっては、カメラ画質や処理性能といった実用性能の高さに加えて、5G対応状況やAppGalleryの拡充といった、購入後も利用環境の変化などで話題性に事欠かないスマホは久々と言える。高性能なうえ、購入後に長く楽しめるであろう端末だ。
ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 約6.53型OLED(約18.4:9) |
画面解像度 | 2400×1176ドット |
サイズ | 約73.1(W)×158.1(D)×9.5(H)mm |
重量 | 約198g |
CPU | HUAWEI Kirin 990 2.86GHz×2+2.36GHz×2 +1.95GHz×4(オクタコア) |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | ○(NMカード) |
OS | Android 10(EMUI 10.0) |
対応バンド | 5G NR:N1/3/28(TX:703-733MHz、RX:758-788MHz) /N38/41(2515-2690MHz)/77/78/79 LTE:1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17 /18/19/20/26/28/32/34/38/39/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
DSDS | ○(5G+4G DSDV) |
CA対応 | ○ |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
カメラ | アウト:約4000万画素(広角、F1.6) +約4000万画素(超広角、F1.8) +約800万画素(光学3倍、F2.4) +3D被写界深度カメラ /イン:約3200万画素 |
バッテリー容量 | 4500mAh (40W急速充電対応) |
防水/防塵 | ○/○(IPX8/IP6X) |
生体認証 | ○(指紋、3D顔) |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | オレンジ |
市場想定価格(税抜) | 12万8800円 |
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gが標準で対応するDJI「Osmo Mobile 3」
接続も簡単でバッテリー残量も確認可能
今回のアプリ実行環境の話からは少し離れるが、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gに最初から専用アプリがインストールされていて、気軽に使い始められる周辺機器として、DJIのジンバル「Osmo Mobile 3」があるので、ロードテストの締めくくりとして紹介しよう。
Osmo Mobile 3は、スマホで映像を撮影するユーザーにとって、憧れの存在となっている製品だ。たとえば子供やペットを撮影する際、動きを追いながら撮影すると、どうしても傾きが発生して、後から見直した際にどうしても酔ってしまうような気持ち悪い映像になる。しかし、Osmo Mobile 3を装着して撮影すると、滑らかな動きで端末の水平を保ち続けるので、気持ちのいい映像を残すことができる。また、歩きながらの撮影では上下の振動が激しくなるが、Osmo Mobile 3に加えて、すり足での移動をマスターすると、やはり驚くほどにスムーズな映像となる。
HUAWEI Mate 30 Pro 5GとOsmo Mobile 3の連携は簡単で、前述のように専用アプリが最初からインストールされており、Bluetooth接続ですぐに利用を開始できる。Osmo Mobile 3側のバッテリー残量の確認も可能。また、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gで被写体の顔を認識し、Osmo Mobile 3がその動きに合わせて自動で追従するという機能もある。
Osmo Mobile 3は単体では1万3750円、キャリーケースとグリップ式三脚が付属するコンボ版は1万5950円。HUAWEI Mate 30 Pro 5Gで動画撮影を考えているユーザーは要チェックだろう。
提供:ファーウェイ・ジャパン
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