世界スマホ市場は2020年前半、11%のマイナス成長
製造がこれまで戻ったとして、消費側はどうか? 生活に経済的な影響をうけた場合、購買活動に間違いなく影響を与えるはずだ。
IDCの調査では、2020年第1四半期(1~3月期)の中国のスマートフォン出荷台数について、約40%減少との予想を出している。これは、新型コロナウイルスの拡大が顕著になる前に出していた予想(マイナス5%)から、大幅な下方修正となる。中国は世界最大のスマートフォン消費国でもあるため、中国市場のパフォーマンスは世界市場にも大きなインパクトを与える。IDCでは、世界スマートフォン市場については、2020年前半は10.6%減少すると予想している。
IDCは今回の新型コロナウイルスにより人々が外出を控えるためオンラインでのスマートフォンの購入が増えると見ており、こうした行動の変化は騒ぎが収束した後も続くだろうとも予想する。そういえば、在宅勤務も進み、Zoom株の上昇が示すようにビデオ会議が当たり前になりつつある。このように、オンライン活用の場が増えることは5Gへの理解が進む可能性もあることは期待したい。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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