Google アシスタントやAlexaにも対応
Bang&Olufsen、上質感あふれるワイヤレススピーカー「Beosound Balance」を発売
2020年03月10日 20時15分更新
Bang&Olufsenは3月10日、シェルフ置きを想定したワイヤレススピーカー「Beosound Balance」を発表した。
イギリスの工業デザインスタジオ“LAYER”の創設者ベンジャミン・ヒューバート氏と共同でデザインした、シンプルで上質なデザインが特徴。無垢のオーク素材で作られたベースの上に、浮くようにアルミなどを用いた円筒形のスピーカーを配置。これをニット調のファブリック素材で覆うことで、柔らかく丸い印象にし、上質な家具やインテリアで構成されたリビングにも調和する外観にした。
天面に備えたタッチパネルは、近接センサーと組み合わせて、人が近づいた場合だけ点灯し、タッチ操作に誘導する仕組み。逆に、スピーカーから離れると、さり気なくフェードアウトし、アルミニウムの表面だけの状態となる。この光を透過させるための精巧なアルミニウム加工技術も売りのひとつになっている。
天面プレートの輪郭をスワイプすることで、ボリューム調整、各操作アイコンをタッチすることで「曲送り」「一時停止」などの操作ができる。また4種類のプリセットボタンを持ち、設定した操作を割り当てられる。
7つのスピーカーを巧みに制御し、音場や指向性をコントロール
本体には7つのスピーカーユニットを内蔵。5.25インチのウーファーは上下に2基を対向配置。前面には2インチのフルレンジスピーカーを2基、0.75インチのツィーターを搭載。さらに後方に向けて3インチのフルレンジスピーカーを2基搭載している。これらをDSP処理やビームフォーミング技術を使って、コントロールすることで、BGM的に部屋全体に音を広げる“全指向モード”と、リスナーに向けてダイレクトで鮮明な音を絞って届ける“指向性制御モード”の2つが選べるようになっている。
また、「Active Room Compensation」という部屋の環境に合わせた自動調節機能も装備。内蔵マイクを使い、室内の音響特性を計測するもので、壁面などの反射や部屋のサイズなどを考慮し、主に低域の量感などを調節する。これらは1000万円を超すものもある、フラッグシップ機「Beolab」シリーズで培った技術が用いられている。「Beolab 18」や「Beolab 50」に搭載したアコースティックレンズ技術(指向性コントロール)、「Beolab 90」のビームコントロール技術、自動補正技術などを応用したものだ。「スピーカーが置かれる環境と、ユーザーとの関係を深く考慮」した結果だと、Bang&Olufsenは説明する。
Google アシスタントやAlexaの音声操作にも対応
機能面では、Google アシスタントを使ったボイスコントロールに対応。また、2020年後半にはAmazon Alexaにも対応予定だという。また、Bluetooth 5.0、AirPlay 2、Chromecast built-inといった機能も装備。Spotify Connectによる音楽ストリーミング再生も、2020年6月までに提供予定だ。本体にはIEEE 802.11ac対応のWi-Fi機能を装備。また、アナログ入力も装備する。
本体サイズは幅20×奥行き20×高さ38cmで、重量は7.2㎏。カラーはブラックオークとナチュラルオークの2色展開。価格は28万6000円。発売は4月上旬で、Bang&Olufsen専門店では3月14日から先行発売する。