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Windows情報局ななふぉ出張所 第188回

T-Mobileのように市場を破壊できるか:

楽天キャリア「2GBが1年無料」の魅力

2020年03月09日 09時00分更新

文● 山口健太 編集● ASCII

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■「2GBで1年間無料」プランの衝撃

 この「2GB制限」は、ポジティブに考えれば「au回線を毎月2GBは使える」ことになります。そこで注目したいのが、300万人限定で「1年間無料」になる点です。

 2年目以降は月額2980円となっています。もし300万人が1年間無料で利用すれば、単純計算で約1073億円、auローミングの2GB分は約360億円に相当することから、1年間では1400億円以上の大規模還元キャンペーンになるわけです。

 毎月のデータ利用が少ない人には、特に魅力的に映るのではないでしょうか。毎月2000円を支払っているMVNOの利用者なら、1年で2万4000円を節約できることになり、データが足りなくなっても500円で1GBを追加できます。

 通常の音声通話は30秒20円と安くないものの、「楽天Link」アプリによるIP電話は無制限となっています。国内では「3G」の停波に伴い、多くのガラケー利用者がスマホへの移行を迫られている中で、音声を中心に利用したい人にも魅力といえます。

「楽天Link」アプリによる国内通話はかけ放題となった

 気になる2年目以降について、楽天は2021年3月までに全都道府県に基地局を展開する計画です。ただ、日本全国で楽天の基地局につながるようになるには何年もかかるはず。「自社エリア使い放題」に期待できるのは、しばらくは東名阪が中心になりそうです。

ほとんどの地域はKDDIによる「パートナーエリア」となっている

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