eスポーツ業界への近道が銀座の一等地に開校
4月開校の「esports 銀座 school」に、高橋名人とつばさが体験入学、eスポーツ業界のプロ講師たちが直接指導!
2020年02月28日 11時00分更新
「実況パワフルプロ野球」シリーズや「ウイニングイレブン」シリーズなど、数々のビッグタイトルを世に送り出してきたコナミグループが、eスポーツ界で活躍できるプロフェッショナルを育成するための専門スクールを立ち上げる。2020年4月にコナミクリエイティブセンター銀座で新しく開校する「esports 銀座 school」は、ゲームの実技はもちろん、セルフプロデュースやeスポーツ大会の運営方法など、近年ますます盛り上がりを見せているeスポーツ業界に携わるために必要なスキルをトータルで学べる場だ。
今回は、開校直前の「esports 銀座 school」を一足先に取材。eスポーツの世界で活躍するプロが実際に教えてくれるカリキュラムを体験することができたので紹介しよう。
eスポーツ業界の未来を担う人材を育成する
最初に「esports 銀座 school」の運営を担当する根岸 豊氏に同校を立ち上げたきっかけを聞いた。
「年々市場が拡大しているeスポーツ界では、ゲームプレイヤー以外にも求められる人材がどんどん増えています。今後ますます盛り上げていくためには、そんな業界の未来を担ってくれる人材の育成が欠かせません。「esports 銀座 school」が入るこの施設を世界にeスポーツ文化を発信していくための拠点にしたいと考えています」(根岸氏)
その「esports 銀座 school」では、プロプレイヤーとしてのプレイスキルを養うだけでなく、eスポーツ界の未来を見据えて、3つのコンセプトで人材育成を行なうという。ファンやスポンサーに愛される「自分ブランド」の確立をサポートする「セルフプロデュース」、社会人としてのマナーやコンプライアンス、伝え方・聴く力などを学ぶ「コミュニケーションスキル」、毎年世界で開催される大会の企画・運営ノウハウなどを学ベる「eスポーツビジネス」の3つだ。
「eスポーツと聞くと、大会などに出場して賞金を稼ぐプロプレイヤーを想像する方が多いと思いますが、実際にeスポーツ界全体という視点で考えると、ゲームをプレイするプロ選手はごく一部。私たちは、イベントの企画・運営や動画配信も含めてeスポーツ業界だと考えています。その上で業界に携わるために重要なのが、3つのコンセプトです」と、ゲームスキル以外を重要視する理由について根岸氏は話す。
加えて、プレイヤーとしての寿命は長くない。引退後にチームのコーチや解説をするにしても、ゲームプレイ以外の部分が理解できていないと、eスポーツ業界で長く活躍するのは難しいわけだ。「esports 銀座 school」では、大会の企画・運営や模擬大会の開催、ゲーム配信の方法など、プレイ以外にもさまざまなカリキュラムを学ぶ。スポンサーやファンだけでなく、世界中の人々と交流するために英会話の授業まで用意されている。それらのスキルを習得することで、イベントのプランナーや実況・解説、アドバイザーなど、様々な職業を目指せるわけだ。
コースは、全日制で1年間じっくりと幅広い知識を学べる「MAX WORK」と、eスポーツに関する特定のジャンルに関して平日の夜間と週末に学べる短期集中の「SELECT WORK」がある。後者は「eスポーツ実技」「ゲーム実況」「イベント企画・運営」と言った8つの講座から学びたいコースを選べるため、学校や会社に通う人でも受講しやすい。「esports 銀座 school」は中学を卒業した人から社会人まで、eスポーツに興味がある全ての人に対して育成の場を提供している。
「esports 銀座 school」のカリキュラムを、高橋名人とつばさが体験!
今回は、高橋名人とアスキー編集部のつばさも取材に同行し、実際に「esports 銀座 school」のカリキュラムも体験させてもらった。体験の模様は動画でも配信しているので、ぜひご覧いただきたい。
最初は、ハイスペックなゲーミングPCやゲーミングチェアを用意した実技ルームで、実技トレーニングの授業を体験。「esports 銀座 school」の「MAX WORK」(全日制コース)では、「ウイニングイレブン」「実況パワフルプロ野球」「Dota 2」「フォートナイト」の4タイトルをプロ講師に指導してもらえる。今回は、第18回アジア競技大会「ウイニングイレブン 2018」の金メダリストでもある杉村直紀氏が、本日の特別講師として参加してくれた。
高橋名人とつばさが驚いたのは、ゲーム中のプロの目線。前方のモニターで流れている録画した杉村氏のプレイ映像には、実際にゲームをしたときの視線が黄色いラインで表示されている。視線計測(アイトラッキング)という機能で、プロがプレイ中、画面のどこを見ているかがわかるわけだ。
「慣れていないとついボールにばかり目がいってしまうけど、杉村さんはフィールドの端から端まで視線を送っている」とつばさが話すとおり、視線がディフェンスラインや画面下のマップなど、様々な場所に送られている。このように、トッププロのスキルを効率よく吸収できるのも充実した設備があるからだ。「指摘が具体的でわかりやすく、すぐに自分のプレイに取り入れられた」と、つばさも授業が終わる頃には早くも上達を実感したようだ。
続いて体験させてもらったのは座学。「esports 銀座 school」では、ゲームスキルを磨く実技トレーニング以外にも、コミュニケーションやビジネスマナー、英会話など、eスポーツ界で活躍するために必要な講義を受けられる。今回は、その中のひとつ「セルフプロデュース」の講義を体験させてもらった。講師の内藤正樹氏は、芸能事務所の太田プロダクションに所属するお笑いコンビ「ブラックパイナーSOS」のメンバーでKONAMI「麻雀格闘倶楽部」シリーズにも参戦している。
長年お笑い業界で活躍してきた内藤氏は「プロになってからどのように活動していくかが大切」と力説する。
「僕が所属する太田プロには芸人が500人以上いますが、そのうち400人くらいは仕事がありません。自分をアピールして売り込まないと、オーディションにも呼ばれないわけです。『プロになったらOK』ではなく『プロになってからが競争』。生き残るためには、実技スキルだけでなくヒューマンスキルやプロデュース力が求められる」と内藤氏は話す。
この説明には高橋名人も大きく頷いて同意する。「僕が高橋名人と呼ばれはじめた当初は、『名人』と呼ばれる人が各ゲームメーカーに40人くらいいたが、それから35年経った今、生き残っているのは、ほぼ自分だけになった」と業界の実情を語った。つばさも「ゲームスキル以外の面を講師の方がしっかり導いてくれるのはすごく安心できる」と体験した感想を話した。
eスポーツ関連の仕事はもっともっと増えていく
根岸氏は、今のeスポーツ界は「まだまだ発展途上」だと話す。「今後産業が拡大していくにつれて、eスポーツに関わる仕事はこれからさらに増えていくでしょう。「esports 銀座 school」のカリキュラムを通じて、eスポーツ界を目指す人の育成をしていきたいと思っています。プロプレイヤーだけでなく運営やコーチなど、マネジメントをしたい人の入校も大歓迎です」。
コナミグループだからこそできるサポートも「esports 銀座 school」なら受けられる。「生徒には担任がつくので、自分が将来進みたい道へのアドバイスが受けられます。また、多くの現役プロ講師と接する機会があるので、在学中に大会などで活躍できれば、チームへのスカウトもあるかもしれません。私達が培ってきた業界とのパイプもあるので、就職のサポートなどもできるでしょう。どんな業界かわからず不安に感じている人でもまずは気軽にオープンキャンパスに足を運んでみてください」(根岸氏)。
今回の取材でeスポーツ界に少しでも興味が湧いた人は、まずは随時開催されているオープンキャンパスに行って、講師に希望や疑問をぶつけてみよう。実際に話をすれば、eスポーツへの関わり方がリアルに見えてくるはずだ。
(提供:esports 銀座 school)
オープンキャンパス日程
2020年3月7日(土)14:00~17:00
2020年3月8日(日)14:00~17:00
2020年3月14日(土) 14:00~17:00
2020年3月15日(日) 14:00~17:00
2020年3月20日(祝) 14:00~17:00
2020年3月21日(土) 14:00~17:00
2020年3月22日(日) 14:00~17:00
2020年3月28日(土) 14:00~17:00
2020年3月29日(日) 14:00~17:00
体験授業と説明会の詳しい情報はこちら
「esports 銀座 school」公式サイト
上記日程のオープンキャンパスへご参加の方から抽選で合計20名様にアスキーのクリアファイルをプレゼントいたします。表面には高橋名人とつばさのサイン入り! 詳しくは、オープンキャンパス会場でお問い合わせください。