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シチズンのスマートウォッチに新機種追加!

アナログ感覚のスマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」新色レビュー

2020年02月14日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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iiideaはRiiiverアプリから作成する

時計の針を巧みに活用したユーザーインターフェースと「iiidea」

 アプリからRiiiverストアにアクセスして、好きなiiideaを選んで自分のウォッチをカスタマイズしていく過程は、とてもシンプルで楽しい。カテゴリーごとに整理されてストアに並ぶiiideaの種類は、天気や気温を調べられるものから、スポーツにヘルスケア、ホームIoTデバイスのコントローラーまで多岐に渡っている。

 シチズンが提供するもうひとつの公式アプリ「Riiiver」には、Eco-Drive Riiiverのユーザーやオープンコミュニティに登録した参加者が、アプリ上に用意されたさまざまな「ピース」と呼ぶエレメントをシンプルな3ステップの手順で組み合わせるだけ、iiideaを作成・公開できるサービスもある。シチズンが提供するiiideaやピースも加えながら、Riiiverは開かれたプラットフォームとして成長を続けていく。

「ピース」と呼ぶエレメントをシンプルな3ステップの手順で組み合わせるだけでiiideaを作成可能

作成したiiideaはユーザーの端末だけで活用してもよし、他のユーザーのためにアプリから公開もできる

 追加したiiideaを楽しむための、ウォッチのユーザーインターフェースはとても独特だ。例えば「今日の降水確率」というiiideaは、ウォッチのボタンを押すとその日の降水確率を時計の秒針で指し示す。ホームネットワークに設置したスマートロックの「SESAME」をEco-Drive Riiiverからのリモート操作により解錠・施錠するiiideaの場合、ロックが正常に動作した場合は秒針が3時、失敗した場合は9時の位置に移動するといった具合だ。または動作の結果を時計のブザー音で知らせるiiideaもある。

スマートロックの「SESAME」もEco-Drive Riiiverとiiideaの組み合わせにより、遠隔操作で解錠・施錠できるデバイスだ

 筆者はふだん「ディスプレー付き」のスマートウォッチをメインに使っているので、はじめはその機械仕掛けのからくり時計みたいなギミックに少し戸惑った。慣れてくると、針によるミニマルな情報伝達を生かしきるiiideaの巧妙さに感心させられる。アプリと併用しながら任意のタイミングで指定した宛先に、ユーザーのGmailからアカウントからメールを送信できる「メール」も上手に使いこなせば便利なiiideaだった。

 アプリからよく使うiiideaを3件選んでから、Eco-Drive Riiiverの機能針で発動させるiiideaを選んで実行する。結果は針の動きやブザーでしかわからないので、ディスプレー付きのスマートウォッチのように周囲からのぞき見られる心配がない。使い勝手に馴染むのにはさほど時間はかからなかった。慣れてくると、よく使うiiideaはアプリに5件ぐらいまで登録できたら便利なのにだとか、細かな注文も付けたくなってくる。

スマートウォッチの外にも広がって欲しいIoTプラットフォーム「Riiiver」

 液晶・有機ELを問わずディスプレー自体が消費する電力が大きいことと、手首に装着するサイズ感を考えると大型のバッテリーセルを載せることは難しいため、やはりディスプレー付きのスマートウォッチはほぼ毎日に近い頻度で「充電」が必要になる。

 Eco-Drive Riiiverはバッテリーを食うディスプレーを敢えて持たずに、針とブザーで情報を知らせるという老舗の時計メーカーであるシチズンらしいアプローチを採ったことで、エコ・ドライブによる「電池交換不要」、あるいは充電用アクセサリー機器による「チャージ不要」という画期的なスタイルを実現した。本機を試用している間、「ウォッチを毎日充電しないでいい感覚」を筆者も久しぶりに思い出した。

 ディスプレーやバッテリーの制約から解放されると、スマートウォッチの「デザイン」にも自由度が高まるはずだ。女性のドレッシーな装いにも合う文字盤の小さなスマートウォッチも実現できるだろうし、「音」や「光」によってユーザーに情報を伝達するインターフェースに趣向を凝らせば、腕時計を離れて「ブレスレット」や「ペンダント」、「メガネ」に「指輪」などにも、Riiiverのプラットフォームとiiideaの多彩なファンクションを結び付けることができそうだ。シチズンとアクセサリーブランドのコラボレーションにもぜひ派生してほしい。

 今回試用したEco-Drive Riiiverは、創意に富んだスマートウォッチだと感じた。最先端のデジタルデバイスとしての完成度も高い。アナログ腕時計のファンの視線も十分に引きつける魅力がある。さらに心拍センサーが追加されればiiideaのバリエーションに厚みが出そうな気もするが、消費電力が上がってしまうことを考えると悩ましいところだ。

 Riiiverアプリを開いて細部に目をこらすと、IFTTTやFitbitのAPIを活用した「ピース」も用意されている。上手く使えばヘルスケアやホームIoTの方面にもウィットに富んだiiideaが創れそうだ。シチズンのスマートウォッチを起点に、今後Riiiverのコミュニティがますます盛り上がることを期待したい。

 

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