クラウド技術を活用、食べ終わったら自動で掃除、どの席でもラーメンタイマーが稼働
お腹もスマホも「同時にチャージ」、エースコックの無人ラーメン店が渋谷駅に
2020年02月13日 09時00分更新
ロボット掃除機や指向性スピーカーを活用しフルオートに
ラーメンモッチッチは、2019年10月から発売。エースコックが2017年から販売している「焼そばモッチッチ」の「もちもち真空仕立て麺」が持つ“独自の食感”が楽しめる新たなカップラーメンだ。焼そばモッチッチが女性を中心に人気となっていたのと同様に、女性を主要ターゲットに商品化。今回のキャンペーンでも、忙しい女性を主要な対象として、移動時間や仕事帰りなどのちょっとしたすき間時間に、体験してもらうことを狙っている。
「日本マイクロソフトとアイロボットジャパンの最新テクノロジーとコラボレーションをすることで、忙しい女性のすき間時間に、ストレスのない、スマートな空間で、手軽なおいしさで満たされる喜びを提供したい」とのこと。
モッチッチステーションに入店して、専用棚の前に立つと、棚の下に設置された人感センサーが反応。「いらっしゃいませ」という挨拶とともに、天井部に設置された指向性スピーカーから購入手順や、店内誘導のアナウンスが発せられる。一人だけにしか聞こえない指向性スピーカーを使用しているのは、ほかの来店者ができるだけ静かに食事ができるように配慮したものだという。
2つの専用棚には、ラーメンモッチッチの「ワンタン麺」および「野菜タンメン」をそれぞれ50個ずつ用意。ラーメンモッチッチを取り出して扉を閉めるだけで、イシダの計量ソリューションで、減った量を計算して、何個取り出したのかを瞬時に計算。ディスプレーに数量と金額を表示する。購入者は、SuiCaやクレジットカードを使って、キャッシュレスで決済できる。
きっちり5分のたべごろが分かる
購入したラーメンモッチッチを持って、給湯カウンターに進むと、ここでも人感センサーによって、人が給湯カウンターに来たことを検知し、指向性スピーカーで手順を案内する。給湯コーナーでお湯を入れて、トレイの上に割り箸、飲料水とともに、ラーメンモッチッチを乗せて、食事ができるカウンターに移動する。
このとき、ラーメンモッチッチにお湯を入れ終わった瞬間から、キッチリ5分間を計測する「熱湯5分」タイマーシステムが稼働。座ったカウンターの前に設置されたディスプレイに残り時間が表示され、おいしいタイミンクで食べることができるようにしている。
給湯カウンターで給湯している時点で、3Dセンサーによって人を認識。食事ができるカウンターのどの位置に座っても、自分がお湯を入れた時点からの残り時間が表示される。ここには、スリープシステムズの動線分析ツール「Moptar」が使用されている。
また、食べている最中には、Qi充電に対応しているスマホであれば、カウンターの上の充電マークの場所にスマホを置くだけで充電ができる。「お腹も、スマホも、同時にチャージできる」としている。
ラーメンモッチッチを食べ終わると、アイロボットの拭き掃除ロボット「ブラーバジェットm6」が、テーブルを自動拭き掃除し、飲食スペースを清潔に保ってくれる。食べ終わって、トレイを片づけたら、ディスプレイに表示される「お掃除開始」のボタンを押すだけでいい。2~3分をかけて念入りに掃除をしてくれる。
また、開店前には、ロボット掃除機「ルンバi7+」が店内を自動清掃して、店内の床をきれいに掃除するといったことも行う。
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