KDDIは31日、2019年度第3四半期(10~12月)の決算説明会を開催。その中で、3月開始予定の5Gの料金について、同社代表取締役社長の髙橋 誠氏が考えを語った。
すでに“上限無し”を売りにしているau
5G時代の料金もその延長線上にある
説明会中であらためて「3月開始予定」と宣言された、auによる5G商用サービス。具体的な料金やサービス内容については「3月に入ってからお話しする」ということで、現時点では触れられなかった。
一方で、auは4G世代の現時点から、スマホであれば通信量に上限がない「auデータMAXプラン Netflixパック」「auデータMAXプランPro」を導入。さらに後者については今年に入って値下げをするなど、“アンリミテッド”を積極的にアピールポイントにしている。
そして高橋氏は「この延長線上にあると考えている」とし、5G時代でも“アンリミテッド”を売りにするのはほぼ確実と考えられる。一方で、5Gには大きな投資をしていることもあり、4G世代と比べれば若干高いか、ARPUが高くなるような設定をしたいと語った。
楽天モバイルの自社回線サービスには警戒
正式サービスが遅れて接続料収入が減少
また、東京23区内、大阪市、名古屋市以外や地下鉄などでローミング接続を提供している楽天モバイルの自社回線サービスについても問われ、「(ローミング接続で)データ量に応じた料金を我々に支払うことになる」ため、アンリミテッド的な料金プランを導入されないのではないかという見方を示し、楽天モバイルへの対抗で値下げしたわけではないとコメント。
一方で、楽天モバイルはエリアを絞ってネットワークを構築しているためネットワークに余裕があり、「(競争相手として)警戒している」と社員との間でも危機感を共有しているとのこと。また、正式サービスが実質的に半年遅れたことで、楽天モバイルからの接続料収入が減ったが、その点について「我々もネットワークを準備していたので、ちょっとひどいじゃないですか? という話はした」が、下期の計画修正には折り込み済みとした。