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Windows Info 第208回

Chromeと同じエンジンのEdge正式版が登場するも移行する強い理由もない

2020年01月26日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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最も簡単なIEモードの設定

 EdgeのIEモードだが、公式手順では、ポリシーテンプレートのダウンロードとインストール、ポリシーの設定、Enterprise Mode Site List Managerでのサイト登録といった作業が必要だった。しかし実際には、レジストリの操作とテキストファイルの編集で設定が可能だ。ただし、レジストリ変更やサイトファイルの書き換えのあとは、新Edgeを再起動する必要がある。

 説明を簡単にするためにIEモードでアクセスするサイトを記録したXMLファイルのパスを以下のように仮定する。他の場所にファイルを置く場合には、以後の説明を適宜読み替えてほしい。

c:\ie-mode\site.xml

 レジストリ設定は2ヵ所ある。1つはIEモードの有効化、もう1つは、IEモードサイトを登録したXMLファイルのパス(前記のもの)の登録だ。レジストリキーは両方とも同じだ。

キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge

名前: InternetExplorerIntegrationLevel
種類: DWORD値
値: 1

名前: InternetExplorerIntegrationSiteList
種類: 文字列値
値: C:\IE-mode\site.xml

 レジストリ設定ののち、以下のリストのテキストファイルをコピーしてメモ帳などのテキストエディタでsite.xmlファイルを作り、“c:\ie-mode”に置く。対応サイトを追加したい場合には、「<site url="">」から「</site>」の部分をコピーして「」の前に追加し、「url=」以下のドメイン名部分を書き換える(例ではascii.jpが入っている部分)。これで新Edgeを起動すれば、IEモードで指定したサイトを表示できるようになる。

<site-list version="7">
    <created-by>
        <tool>EMIESiteListManager</tool>
        <version>10.0.14357.1004</version>
        <date-created>01/20/2020 12:22:57</date-created>
    </created-by>
    <site url="ascii.jp">
        <compat-mode>IE11</compat-mode>
        <open-in>IE11</open-in>
    </site>
</site-list>

 なお、新Edgeのアドレスバーで「edge://policy」とすれば、有効な設定ポリシーを表示できる。

「edge://policy」とすれば、適用されているポリシーが表示される

 Blinkベースになった新しいEdgeだが、IEモードで従来IEを起動していたサイトもブラウザを切り替えずに表示できるようになった。だが、これぐらいは、EdgeのGUIでちゃんと対応してほしいところ。あるいはActiveXへのアクセスが確認されたら、通知してくれてもいいだろう。それくらい親切でないと、わざわざChromeから切り替える理由もない。

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