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業界人の《ことば》から 第374回

Google NEST担当の松岡陽子氏がCEOに

“分業バカ”から“ヨコパナ”へ、Panasonic βにかけたパナソニックの想いは?

2020年01月10日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集● ASCII

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松下幸之助の姿勢でやらないとスピード感が出ない

 宮部専務執行役員は、次のように語る。

 「いまのパナソニックが、スタートアップ企業のように、ひとつの組織で小さくやろうとしても、技術、モノづくり、マーケティング、法務、経理などの専門知識を持った人たちが、最低でも20人ほど集まってしまう。

 それは、社員の多くが、自分たちは専門分化しており、その役割しか果たせないと決めているからだ。これは、パナソニックだけでなく、日本の多くの大企業に見られることだ」とする。

 一方で、約100年前の創業時のパナソニックは、創業者である松下幸之助氏をはじめとする3人で事業をスタート。松下幸之助氏は技術も、製造も、営業も、広告もすべてを担ったことを示す。

 パナソニックは先頃、「技術百年史」を発刊したが、そのなかでも創業当初のことが描かれている。

 「そうした姿勢で始めないと、スピード感を持って新しいことに取り組むことができない。小さくてもいいから、すべてを自分たちでやるという体制で進めなくてはならない」

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