このページの本文へ

業界人の《ことば》から 第372回

ローソンとKDDIの提携でPontaポイントに年2000億円が流れる

2019年12月19日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

次世代コンビニはリアルとネット通信と金融の融合

 一方、今回の協業では、KDDIが株式市場からの買い付けでローソンの株式の2.1%を取得する予定であるほか、Pontaを運営するロイヤリティ マーケティングの株式の20%を三菱商事から買い取る資本提携も盛り込んだ。

 三菱商事 コンシューマー産業グループの京谷裕CEOは「量より質、モノからコトへと価値観が変化し、異業種企業の競争が始まり、リアルとネットがシームレスにつながり、大きな構造変化が生まれている。この動きは、テクノロジーやデジタル化でますます進展するだろう。

 三菱商事は、消費者に求められる価値を提供するために、デジタルやネットワークに強い企業と連携しなければならないと考えていた。今回は、同様の価値を持っている企業同士が資本業務提携を行なうことになった」とする。

 また、ロイヤリティ マーケティングの長谷川剛社長は「当社が目指してきたのは無駄のない消費社会の構築。あらゆる無駄を削減し、持続可能な社会の実現をさらに一歩進められる。圧倒的に便利で楽しい世界を実現し、最も利用されるポイントの世界を作りたい」とした。

 KDDIの高橋社長は「令和は、通信が溶け込む時代である。そこに向けて、1億超の会員基盤と、リアルとネット通信のデータや金融サービスを融合した次世代型CVSサービスの展開が実現できる」と語り、

 「令和元年は、5G元年であり、キャッシュレス元年である。それに加えて、スマホやセンシング、IoTデバイスと、ビッグデータやAIが組み合わさり、状態や行動、感動が顧客と企業の間を循環するなかで、新たな価値を生み出していくことになる」と位置づける。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ