「あと1ターン、あと1ターン……」の魔力、恐るべし!

ハマりすぎ注意! 「シヴィライゼーション VI」は休日にガッツリ遊びたい人にオススメのゲームだ!

2019年12月29日 17時00分更新

文● 市川 編集●ASCII

平和への道は長く険しい
ひとつのミスで他国と戦争する羽目に……

 現実でもラブ&ピースを好む私は、完全なる平和を目指した。最初はコツコツと世界遺産を建築したり、他国と同盟を組んだりと、複数ある勝利条件に必要なポイントを稼ぐことに専念。とりあえず「文化による勝利」(なんとなく平和的だから)を目標として掲げ、「なんとしても武力には頼らない。互いの血で世界を濡らすまい」と自分に言い聞かせながらプレイしていた。だが、あるトラブルのせいで、私の理想は叶うはずのない幻想になってしまった。終わりの始まりである。

マオリ帝国の都市近くまで領土を広げてしまったせいで、「マオリ帝国」の指導者「クぺ」と険悪な関係に……

 そろそろ次の時代を迎える一歩手前のターンで、とんでもない事件が起きた。「マオリ帝国」の都市近くまで領土を広げたのが原因で、指導者のクペ氏の怒りを買ってしまったのだ(基礎をちゃんと固めておかなかったのが一番の原因だが)。見よ、この憤怒に満ちた顔を。クペから何度もクレームが来たが、「非暴力・非服従」の精神で無視し続けた結果、ついに宣戦を布告されてしまった。私にとって最もあってはならない災厄のイベント「戦争」が勃発したのだ。

マオリ帝国と戦争をする羽目に。幸いにも軍事ユニットを豊富に生産していたため、敵軍の襲来をどうにか抑えることに成功したが……

 1ターンごとに迫ってくる敵軍。だが幸いにも、軍事ユニットを豊富に生産していたので、敵軍の襲来をどうにか抑えることに成功。自軍のユニットを強化する制度を備えていたのが要因だった。敵軍が散っていく度に、「どうだまいったか畜生どもめ、ハハハハ!」と内なる悪魔が微笑む。マオリ帝国と戦っている間、自分は平和ではなく地獄への道を歩いている気がした。

 両軍ともに互角の状態を保っていた。が、突然クペから休戦協定締結の提案が。「てめぇ、戦争を仕掛けてきたくせにいまさら停戦かよコノヤロー!」と激おこアウトレイジだった私は、その提案を拒否するつもりでいた。やられたらやり返す。もうその一択しか頭になかった。

 だが、我が良心が横やりを入れてきて、怒りに駆られる自分を思いとどまらせた。平和への道を目指していた頃の自分を思い出させてくれたのだ。そうだ、私は平和な道を貫こうとしていたではないか。ラブ&ピースの精神を忘れたのか。そういうわけで、私は休戦協定の締結に同意することにした。

他国と友好関係を築けば同盟が組めるようになる。無駄な争いを避けたければ、他国と仲良くなろう。ラブ&ピース!

 一歩間違えれば他国の怒りを買ってしまうことをご理解いただけただろうか。もちろんプレーヤーによっては戦略が異なるだろうが、初めてプレーする際は軍事ユニットを生産しておく、他国と友好関係を結んでおく、他国のクレームを無視しないことをオススメする。現実でもゲームでも、平和を実現させるのはかなり難しいことを思い知った。

戦争終結後にスコアを見てみたら、我が文明の成績は悪すぎる……。戦争が長期化したせいで、文明を発展させる作業を疎かになってしまった

戦争の最中、他国は驚異的な発展を遂げていた

 どうにかして戦争を終結させたものの、我が文明に新たなる危機が訪れた。我が文明がどれぐらい発展したのか、念のため進捗状況を確認してみたところ、我が文明の成績はものすごく悪く、敗北の未来が現実になろうとしていたのだ。おかしい、と思った私はこれまでの流れを振り返ってみることに。その結果、我が文明は他国よりも大きく遅れを取っていることに気づいた。要は時代遅れということ。他国のフィールドをチェックしてみると、どの国も驚異的な発展を遂げているではないか。

 それもそのはず、マオリ帝国との戦争状態が長期化したのがすべての原因だった。他国が発展していく中、軍事ユニットの生産と防衛に時間を費やした。世界遺産の建築や外交、領土の開拓などといったタスクを疎かにしたせいで、技術的、ならびに文化的な格差が生じてしまったというわけだ。なんとしても遅れを取り戻さないと。

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう