効率的な自習でTOEICのスコアも劇的にアップ
高度に専門的な知識とスキルを備えたコンサルタントが、受講生の課題をその都度、正確に突き止め、適切に対処すれば、一日1時間の自習でも英語力は確実に伸ばせる。事実、昨年12月に開設された新宿スタジオでは、この1年間で数多くの実績を積み上げてきた。
THE CONSULTANT 銀座スタジオのマネージャーである黒澤隆之氏は次のように語る。
「印象的だったのが、開設直後に入会された男性の方。あれよあれよという間に英語力が伸びていって、60日を待たずしてTOEICのスコアを150点も上げていましたね」
もっとも、こうした事例も決して珍しいものではないと黒澤氏は言う。むしろ日常茶飯事。そのことを証すのが、ウェブサイトに掲載されている受講生インタビューだ。「2ヵ月でTOEICのスコアが200点アップした」「アルバイトを3つ掛け持ちしても、90日でTOEICのスコアが250点アップした」━━そんな話が次々とアップされているのである。
行動科学からアプローチする学習の習慣化
自習は孤独な闘いだ。学習が習慣化しないと、なかなか持続しない。では、受講生に学習習慣を身に付けてもらうには、どうしたらいいか?
単純に続けさせることが目的なら事は簡単である。受講生の傍に誰でもいいから張り付いて、四六時中、「頑張れ! 頑張れ!」と励ませばよい。仕舞いには煙たがられるかもしれないが、嫌々ながらも学習は継続するに違いない。実際、コーチングスクールの中には叱咤激励による学習サポートを全面に掲げているところもあれば、厳しいスパルタ式を売り文句にしているところもある。
だが、受講期間が満了となり、励ましてくれる人も尻を叩いてくれる人もいなくなったら、どうなるだろう? おそらく、燃え尽きるように勉強することをやめてしまうのではないか。大事なのは、励ましたり尻を叩いたりしてくれる人がいなくても、学習が続けられるような習慣を身に付けることだ。
「そこで白羽の矢を立てたのが、習慣の科学とも呼ばれる行動科学でした。行動科学の知見を本格的に導入することを決めたのです。具体的には、行動科学マネジメントにおける日本の第一人者、石田淳氏に監修をお願いして、英語学習を持続的に続けられるような仕組みを開発しています」(田畑氏)
励ますことも尻を叩くことも、モチベーションを高める行為に他ならない。だが、習慣形成にモチベーションは不要。これが行動科学の知見である。たとえば、二日酔など特別な事情を除き、毎朝歯を磨くことにモチベーションはいらないだろう。鏡の前に立てば、頭は何も考えていなくても、手は機械的に歯を磨いているものだ。
同様に通勤電車で英単語を覚えるという行為が習慣化されれば、とりたてて意識せずとも、いつもの電車に乗るだけで、自然と単語帳を開いていたりする。
「私たちが学習の習慣化にこだわるのは、2ヵ月の受講期間満了後も、変わらず勉強を続けて欲しいからです。確かに、私たちのプログラムを受講すれば、たった2ヵ月でTOEICのスコアは劇的にアップするでしょう。しかし、だからといって、外国人のビジネスパーソン相手に、丁々発止で商談をまとめられるようになるわけではありません」(岡氏)
これは母語である日本語にもいえることだ。日本語の能力を高めたいなら、何歳になっても難しい語彙を覚えたり、新しいロジックを学んだりするべきである。語学にはこれで終わりということがない。だから、習慣化による持続的な学習が必要になるのである。