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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ”第636回

間もなく発売のニコン「Z 50」で味わい深い猫の写真を撮影

2019年11月12日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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これから発売のニコン「Z 50」で
遊び盛りのネコを撮る

めちゃキリッとしたキジトラのハチワレ。前後が柔らかくぼけて目元はキリッ。よいレンズは大事。2019年11月 ニコン Z 50

 世間ではデジタルカメラが売れてないとかヤバいとか言われておりますが、なぜか今年は新製品がぞくぞく。一段落ついたと思いきや、秋の新製品群でありまして、とりあえず第一弾、11月22日発売予定の「Nikon Z 50」から。

 これ、Z6/Z7で登場したフルサイズミラーレス一眼のエントリーモデル。なんと見た目はZシリーズそのものなるも、イメージセンサーはAPS-Cサイズなのである。でもって軽くて安い。ボディー内手ブレ補正が省略されたなど上位機種との性能面の差はあるけれども、グリップしてファインダーを覗いたときの安定感はZシリーズそのものだ。

 発売前だけどカメラをお借りしたのでこれを持っていつもの保護猫シェルターqueueである。訪問すると、いきなりまだ若くて遊び盛りでいつも遊び足りない黒猫がボロボロのネズミ(のおもちゃ)を前に「これで遊んでくれ」と訴えてくる。

まだまだ遊び盛りの黒猫。動くものは何でも楽しいらしい。ネズミのおもちゃを前に遊んでくれとせがんでるの図。2019年11月 Nikon Z 50

 もう訴える目がすごい。動くものは何にでも反応する年頃なのだ。実はこのとき15時前くらい。陽射しは大きな窓から差し込んでいる、となると猫は昼寝の時間。子猫は遊び相手を探してるのである。

 大人の猫はといえば、こんなていたらく。扉が開け放たれた大きなケージの中で、ぐでーっと無防備に昼寝しているのであった。

陽射しが差し込む秋の午後はお昼寝タイム。みんなそれぞれ好きなところでお昼寝中。耳と足がはみでてるのがよい。2019年11月 Nikon Z 50

 暖かくて落ちつける場所で寝たかったらしい。この日、お客さんがけっこういたのもあるしね。

 さて、陽射しがそこそこ入るとはいえ、Z 50のレンズキットについてくる16-50mm F3.5-6.3は軽くてコンパクトでいいのだが、室内で猫を撮るにはちょっと力不足。そこで取りだしたのが、50mmF1.8。これ、フルサイズミラーレス用のレンズな上に、クオリティーを追求しすぎてちょいとデカいのだが、写りがバツグンによいのである。

Nikon Z 50にNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sを装着したの図。Z 50はAPS-Cサイズセンサーを搭載したエントリーモデルなるも作りはしっかりしていて構えたときの安定感がある。

 これで撮ったのが冒頭写真。めちゃきりっとしてるし、前景や背景のボケもきれいだし、もうたまらんのである。この目付き、いいよねえ。お昼寝姿ひとつとっても気持ちよさそう。

 50mmF1.8というスペックから想像するよりちょいとデカくて高価だけど、その分写りはすごくいい。ピントが合うところはすごくシャープなのだけど、ピントがずれるにしたがって柔らかくきれいにぼけてくる。

お昼寝猫をプラスの露出補正で明るく。タオル地のほわっとした感じが出てて気持ちよさそう。2019年11月 Nikon Z 50

 そしてお昼寝タイムが終わりに近づき、のそのそと起きはじめる猫の毛繕い姿。

お昼寝から起きて毛繕い中。2019年11月 Nikon Z 50

 50mm F1.8はAPS-CサイズセンサーのZ 50に装着すると、ほどよい中望遠になって猫を撮るのにちょうどよい。さらに背面モニターをチルトさせると這いつくばりやすくて、なおよいのである。

 五角形の猫の家(なんていったらいいんだ? これ)の中に猫が隠れてたのでカメラを向けてみると、首をぐわんとこちらへ捻る。逆光なので思い切りプラスの補正をかけて撮ると、なんとも味わい深い表情のドヤ顔をしてる。面白がってシャッターを切ると、その奥に不穏な影が。

首を捻ってこちらを見る表情がドヤ顔っぽくて思わず。+2.3の露出補正で背景を白く飛ばして明るく撮ってみた。後ろに何やら猫の影が。2019年11月 Nikon Z 50

 ドヤ顔なんてしてるスキに、遊んでほしくてしょうがない黒猫に邪魔されるのであった。

せっかくいい顔してたのに邪魔されたーって感じがいい。にしても、狭いところに入り込むのが好きですな。入ってきたのは遊んでくれと騒いでた黒猫。2019年11月 Nikon Z 50

 無理矢理入りすぎ。この黒猫はどうしたかというと、何しろ猫なのである。しれっと向こうからこっちへトンネルを抜けていったのでありました。

 秋は日が暮れるのが早いけど、日向が似合う季節なのが楽しくてよいですな。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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