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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第535回

Turingの後継コアは2021年に投入か NVIDIA GPUロードマップ

2019年11月04日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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 前回のNVIDIAロードマップはGeForce RTX 20x0 Superが発表のタイミングであったが、今回はGeForce GTX 16x0 Superが発表になった、ということでまたロードマップをアップデートしておきたい。

2018年~2019年のNVIDIA GPUロードマップ

GeForce GTX 1660 Superを発売
Radeon RX 5500を牽制

 GeForce GTX 1660 Superのレビューはすでに掲載されているので詳細はこちらをご覧いただくのが早いと思うが、要するにAMDのRadeon RX 5500の予告を受けて、これに先んじる形で製品を投入したことになる。

GeForce GTX 1660 SUPERを搭載するASUS製ビデオカード「TUF 3-GTX1660S-O6G-GAMING」

 もしも、AMDがこの発表のタイミングでRadeon RX 5500を市場投入できていれば、けっこうシェアが取れたであろうと思うのだが、発表だけしてモノが出ないうちに、競合が対抗製品を先に市場投入してマーケットをかっさらっていくという、いまいちAMDの発表の意図がつかめない動向になっている気がするのは筆者だけではないと思う。

 さてこのアップデート、技術的にはそれほど目新しいものではない。もともとTU116コアはGDDR5/GDDR5X/GDDR6の3種類のメモリーに対応しており、後は製品グレードに応じてメモリーを選択できるようになっている。

 GeForce GTX 1660 Superは、その意味ではGeForce GTX 1660とまったく同じ構成で、メモリーをGDDR5 8GHz→GDDR6 14GHzにアップデートしただけである。これに比べると、GeForce GTX 1650 Superの方は、せっかくのTU117コア(今のところこれを利用しているのはGeForce GTX 1650のみである)を捨ててTU116コアに切り替えている。

 ただしさすがにそのままだとGeForce GTX 1660シリーズと差別化が難しいので、シェーダーの無効化や動作周波数の変更に加え、メモリーバス幅を192bit→128bitに減らすことで強制的に差別化を図っている。

GTX 1660 SUPER/1650 SUPERを含む、GTX 16シリーズのスペック比較

 とはいっても、もともとのGeForce GTX 1650と比較すると、シェーダーの数が14SM(896 CUDAコア)→16SM(1280 CUDAコア)と14%アップ、動作周波数が1485MHz/1665MHz→1530MHz/1725MHzと3%アップ、メモリー帯域がGDDR5 8GHz→GDDR6 12GHzで50%アップとなっており、おそらく性能で言えば20%内外の向上は期待できそうな構成になっている。

 この性能向上の代償は75W→100Wに増加したTDPで、GeForce GTX 1650では補助電源なしの構成も可能で、実際にそういった製品(例えばELSA GeForce GTX 1650 S.A.C)も存在するが、GeForce GTX 1650 Superではこれが望めないことくらいだろう。まだ価格は未発表だが、これは対抗馬であるRadeon RX 5500がいまだに価格未定であることも関係していると思われる。

補助電源コネクターがないELSAの「GeForce GTX 1650 S.A.C」。長さ146mmの短い基板に11枚ブレードのシングルファン仕様というコンパクトなモデルだ

※お詫びと訂正:ロードマップの画像内に一部誤りがございました。データを訂正しお詫びします。 (2019年11月5日)

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