最新VR機器「VIVE Cosmos」を組み合わせれば
俺はカスタムメイド世界で結婚して生きていける
さて、では実際にVRコンテンツを楽しんでみよう。今回用意したのは、最新のVRデバイスであるHTCの「VIVE Cosmos」と、KISSの「カスタムオーダーメイド3D2 GP-02」(以降COM3D2)だ。
VIVE Cosmosは現在一般向けに発売中のVR機器の中でも、片目あたり1440 x 1700ドット(合計2880×1700ドット)で毎秒90フレームの表示に加えてRGBパネル採用と、トップレベルの描写力を実現した機器だ。
経営シミュレーションに加え、メイドと臨場感のあるコミュニケーションを楽しめるCOM3D2との組み合わせは、VRのテストとして非常に合理的な組み合わせといわざるを得ない。
実際の設置とプレイだが、VIVE Cosmosはゴーグルに搭載された6基のカメラで位置や姿勢、コントローラーをトラッキングする「インサイドアウト方式」を採用している。これにより、従来のVIVEで必要だったベースステーションと呼ばれるデバイスを、室内に設置する必要がなくなった。慣れた人なら10分もかからずに接続を終えて、初期設定や操作を始められる。
実際にCOM3D2を起動すると、まず驚くのが解像度の高さと見やすさだ。古いVR機器だと解像度が低く網目のようなパターンが見えていたのだが、VIVE Cosmosにはそれがない。メイドの繊細な髪や制服の繊細なフリルまではっきりくっきり見える。
実際に体を動かしてゲーム空間内を動き、さまざまな方向を向いてもスムーズに動作する。コントローラーを体の後ろ側へ動かしても、手の動きが途切れることはない。ここまで映像も動作もスムーズだと、従来のVR機器に戻るのは難しいとすら感じる。
ただし、VIVE Cosmosは従来のVIVEとコントローラーが変わったため、VIVE対応のゲームであっても、コントローラーの操作が完全対応でない場合がある点には注意したい。HTCのサブスクリプションサービス「Viveportインフィニティ」で配信されているゲームは、対応機器にVIVE Cosmosの記載もあるので、VIVE Cosmosが完全対応しているかがわかる。
しかし、Steamでは対応デバイスは「VIVE」までしか記載されていないため、VRゲームがVIVE Cosmosに対応しているかは確認できない。また、COM3D2のようなパッケージタイトルも、今後メーカーが対応を謳わない限り、動作に問題が生じる可能性がある。
COM3D2の場合も操作感がやや変わっていた。大きなところだと従来の平面の方向パッドがスティック状に変わったことで、決定の操作がスティック押し込みになっている点だ。空間のパッドでの移動も、スティックを押し込みながらの操作になっており、従来のVIVEに慣れている人だと、やや慣れが必要だが、遊べないことはなかった。ただし、画質は圧倒的。従来のVIVEのように格子感が薄れ、映像はより鮮明に。そのため、臨場感が増し、より高い没入感を得られた。COM3D2のコントローラー完全対応のアップデートに期待したい。
ちなみに、VIVE CosmosはコントローラーのVIVEボタンを2度推しすると、投影画面が前方カメラの現実映像に切り替わる。ゴーグル装着後に手元のキーボードを確認できる。装着したまま、ヘッドセット部分を上に上げるフリップアップにも対応しているため、飲み物を飲む時なども安心だ。こうした機能も従来のVIVEにはなかったので、うれしいところだ。
さて、そんなCOM3D2だが、最新の拡張パッケージGP-02まで適用すると、なんとゲーム内のメイドの恋愛度を上げていくと結婚することができる。そこで、アスキー編集部にて全日本ギャルゲー研究所(通称全ギ研)メンバーであり、VRアダルティストとしても知られるハッチが、その自分のデータでメイドとの結婚シーンを体験した。
ハッチが大絶賛した高画質なプレイ環境は、VIVE Cosmosの表現性能に加えて、G-GEAR mini GI7J-E190/Tの高い性能が大きく寄与している。
というのも、現在のSteam VRなどを利用して動作するVRコンテンツの場合、ハイエンドPCだと毎秒90フレームの安定した描画に加えて、PC側でVRゴーグルの解像度より高い映像を生成して、より高繊細な映像を変換・出力する機能が搭載されている。
G-GEAR mini GI7J-E190/T の場合は、毎秒90フレームの安定した描画に加えて、VIVE Cosmosの片目1440×1700ドットという仕様を超える、1996×2356ドットの出力が自動適用され、高画質なVR空間を楽しめていたというわけだ。この機能は内部解像度の向上や、スーパーサンプリングとも呼ばれる。
これが、VRの利用ギリギリのGeForce GTX 1060といったミドルクラスのGPUだと、毎秒90フレームの安定した描画が難しいだけでなく、解像度も1440×1700ピクセル未満となり、VIVE Cosmosの性能を発揮できなかった。これからVRを楽しむには、G-GEAR mini GI7J-E190/TクラスのハイエンドPCは必須といっていいだろう。
G-GEAR mini GI7J-E190/Tはコンパクトなケースに、ハイエンドCPUのCore i7-9700KとハイエンドGPUのGeForce RTX 2070を搭載。PCゲームから最新のVR体験、クリエイティブ用途までカバーできる、高性能&高コストパフォーマンスPCだ。
PCの新調を検討しているPCゲーマーの人から、VR体験やゲーム実況、VTuberなどをきっかけに、新たに高性能なWindows 10搭載ゲーミングPCの購入を考えている人まで、性能・価格・省スペースの3点で非常にお勧めしやすいモデルとなっている。これからPC購入を考えている人は、ぜひ一度検討してみてはいかがだろうか。
(提供:TSUKUMO)