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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第65回

株価の運命を握る重要ジャンル:

アップルがヘッドフォン祭りになっているワケ

2019年10月29日 16時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●音質が好みだったBeats Solo Pro

 まずアップルがアナウンスしたのが、Beats Solo Pro。

 前述の通り、オンイヤー型のワイヤレスヘッドフォンで、Solo3 Wirelessの後継モデル、と位置づけることができます。Apple H1チップを搭載し、またワイヤレスヘッドフォンの最上位モデルであるStudio3 Wirelessと同じ「Pure ANC」と呼ばれるアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しました。

 オンイヤー型でのノイズキャンセリングは少しでも耳とカップがずれてしまうと効果を発揮しなくなることもありましたが、Solo Proはカップ内部にもマイクを仕込み、より効果的なノイズキャンセリング機能を実現しているといいます。

 ノイズ除去と音質は関係ない、音質を変えてしまう、というスタンスのBeatsでしたが、毎秒5万回のモニタリングを通じ、変わってしまった音質を元に戻す処理もしているそうです。

 充電はLightning端子を使用。10分の充電で3時間の再生が可能となり、フル充電の場合ノイズキャンセリング利用時で22時間、非使用時で40時間の再生時間を確保しています。

 バッテリーも大きいようで、重さは267g。同じくPure ANC搭載の上位モデル、Beats Studio3 Wirlessより7g重たくなっており、AirPodsなどを中心に使ってきた人にとっては、だいぶ重たく感じてしまうかもしれません。

 それでもSolo Proを装着したくなる理由は音質。装着するとノイズが遮断され、適度な静寂に包まれます。静かすぎない自分だけの空間でBeatsっぽい厚みのあるサウンドが奏でられる、とてもナチュラルな雰囲気は筆者にとって好みでした。

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