大容量1TB SSD標準搭載、大型タイトルを保存しておいて外でも遊べる
普通のゲーミング向けとは一味違う、長時間駆動で2kg以下の15.6型ノート
2019年10月29日 09時00分更新
ハイスペックなCPUとGPUを搭載し、ゲームプレーのポテンシャルが期待できる「GALLERIA GCR2070RGF-QC-G」(関連記事)。しかし見た目はビジネスパソコンのようにシンプルなデザインとなっており、ゲーム以外の用途も考えられる15.6型ノートパソコンだ。今回は、本機の使い勝手を検証してみる。
楽しくゲームで遊べるギミックが整っている
15.6型のGALLERIA GCR2070RGF-QC-Gは、本体サイズがA4より少し大きいが、テンキーは備えられていない。キーピッチは19mmあり、デスクトップパソコンのキーボードと同じイメージでタイピングできる。
キーボードはゲーミングパソコンらしく、RGB LEDライトがバックライトとして入っており、好みに合わせて様々な色合いに設定できる。遊ぶゲームに合わせてカスタマイズできるし、ビジネスシーンで本機を使うような場合には単色にしたり、ライト自体をオフにすることも可能だ。
キー自体はフラットで、スムーズに指をすべらせて使うイメージ。キー荷重はとても軽く、リズミカルにタイピングができる。押し下げる際に重さはほぼ感じないので、長時間タイピングしても疲れることはないだろう。キーストロークは浅い印象だ。
キーの配置はほぼ変わった配置はなく、右のALTキーがないことくらいだろうか。また、キーボード右側のキーが縦長になるノートパソコンも多いが、本機ではそのようなことはなく、右のCtrlキーは左のCtrlキーよりも横幅があるというのが珍しい。逆にShiftキーは左のほうが幅が広くなっている。
本機のキーボードで気になったのはスペースキーがほんのわずかほかのキーよりも沈んでいること。同じ高さでない分、親指がしっかりとスペースキーの位置を認識してくれるという効果はあるが、横幅が長いことも影響するのか、ほかのキーよりも少し柔い印象がある。
タッチパッドはボタンがないタイプであるが、押した際にきちんと押し下げた感触があり、間違って押してしまうことはほぼなかった。またタッチパッドの感度自体はほぼイメージ通りの動きをしてくれるので、手のひらの腹が触って誤作動するということもない。また、ホームポジションに合わせてタッチパッドが左に寄っているノートパソコンもあるが、本機のタッチパッドは筐体の中央に配置されているので右親指で操作しやすい。
ディスプレーは、ノートパソコンとしては狭くないサイズだが、フレームが細い極薄ベゼルのためか、同じ大きさのノートパソコンと比べると広く感じた。ノングレアタイプで反射光も気にならないので、明るい場所などでもはっきりとした画像だ。さらにリフレッシュレートが144Hzと高いので、動きの速い映像も隅々まで素早く表示され、高速で動かす必要のあるゲームでその威力を発揮するだろう。
ゲーミングパソコンとしてはパソコン内部の冷却について気になるところだ。本機はビジネスシーンで使えるデザインにはなっているが、きちんとエアフローも考えられている。パソコン内部へは底面にある吸気口から空気を取り入れ、背面と左右の排気口から空気を送り出す形になっている。空気の流れを作るファンの音はまったくないわけではないが、耳障りになるというほど大きくない。
なお、ストレージは1TB SSDが搭載されており、ファイルの読み書きも快適な速度で行なわれる。CPUやGPUとあわせ、キーボードなどでのアクションへのレスポンスはとても速く、ストレスはほとんど感じなかった。
バッテリー稼働時間が長いのがうれしい
GALLERIA GCR2070RGF-QC-Gの特徴の1つに、長時間電源に接続せずに使えるという点がある。ウェブサイトでは充電できない環境でも使用できると、ビジネスシーンで外へ持ち出して使うといった際にとても便利だ。もちろんいつもと違う環境でゲームをするという使い方も考えられる。直販サイトではMobileMark2014による計測で最大10時間駆動と記載があるが、実際にはどのくらいバッテリーが保つだろうか。BBenchを使って、フル充電からのバッテリー稼働時間を調べてみた。
残り8%になるまでに掛かった時間は約6時間。このくらいバッテリーが保ってくれると、移動中に使ったり、しばらく電源に接続できない状況でも余裕を持ってつかる。もちろん使用方法や稼働させるアプリによって稼働時間は変わるので、使い方によってはもう少し長く駆動することもあるだろうし、GPUフル稼働といった使い方では短くなる。上記の計測では省電力モードなどを使っていないので、そのような設定にすればさらに長く使うことができるだろう。
GALLERIA GCR2070RGF-QC-Gのスペックは前回紹介したが、再度おさらいしておこう。CPU-Zを用いた結果は下記のとおり。
Windowsマシンとしての快適さを測るWIN SCORE SHAREで計測してみたところ、CPU、メモリが9.2となっており、高いポテンシャルを持っていることがわかる。ストレージも8.5ポイントと高速でなのだが、GPUが自動切り替えとなっているため、負荷の低いアプリではUHD 630での計測となってしまうため8.0ポイントとなっている。GeForce RTX 2070はかなり高速なGPUなので、そちらで計測できればおそらく9ポイント台になるだろう。
さらにCrystalDiskMarkを使ってストレージの速度を計測してみた。やはりSSDなので高速なことがわかる。OSやアプリの起動はもちろん、ゲームプレー時のロードなども速くなるので、最近では当たり前となってきたがSSDが標準で搭載されているのはありがたい。また、1TB SSDと大作ゲームも何本かインストールしたままにできる容量もうれしい。
次回は、グラフィックス性能なども含め、ベンチマークなどを行なって「GALLERIA GCR2070RGF-QC-G」の実力を測ってみる。
試用機の主なスペック | ||||||||
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CPU | Corei7-9750H(2.60~4.50GHz、6コア/12スレッド) | |||||||
グラフィックス | GeForce RTX 2070 Max-Q+インテル UHD グラフィックス 630 | |||||||
メモリー | 16GB(8GB×2) | |||||||
ストレージ | 1TB SSD(NVMe対応) | |||||||
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット) | |||||||
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 | |||||||
インターフェース | USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3対応)×1、USB 3.1 Gen2×1、USB 3.1 Gen1×2、SDカードリーダー、ヘッドフォン端子、マイク入力端子、HDMI出力端子 | |||||||
サイズ/重量 | およそ幅356.4×奥行233.66mm×高さ20.5mm/約1.87kg(バッテリー含む) | |||||||
OS | Windows 10 Home(64bit) |