ファーウェイ通信 第109回
プロカメラマンが作例とともに解説
超高性能カメラ搭載スマホ、ファーウェイ「HUAWEI P30 Pro」の望遠&暗所性能徹底チェック!
2019年10月25日 11時00分更新
プロカメラマンがLeicaクアッドカメラの望遠撮影の魅力、
そして撮影術を解説!
さて、ここからはプロカメラマンによる作例と解説で、HUAWEI P30 ProのLeicaクアッドカメラの望遠撮影と暗所撮影について、詳しく紹介していく。協力していただいたのは、ASCII.jp/週アス電子版でデジカメのレビュー記事を意欲的に執筆しているプロカメラマ、岡田清孝氏だ。
まずは望遠撮影だが、最初に35mmフィルム換算で16mm相当の超広角から1350mm相当の50倍デジタルズームまでの画角と画質を検証してもらった。以下は、その作例と岡田氏のコメントだ。
「HUAWEI P30 Proの1台だけで、幅広い画角の写真を撮ることができるのが魅力的。1倍(27mm相当)から5倍(125mm相当)の中間の倍率ではデジタルズームになるため、等倍まで拡大表示して見ると確かに画質劣化はあるが、50%程度の表示なら気にならないレベルだ。5倍を超えるとハイブリッドズームになり、10倍(270mm相当)までは画質劣化は少なく、1~5倍の中間倍率と同等の画質。10倍を超えると、さすがに画質劣化が目立つが、被写体が確認できる程度の画質は保持している」。
望遠撮影の使い道だが、遠くの被写体を大きく写すのはもちろん、「近づくことが困難な被写体を撮影したいときにも、望遠が活躍してくれる」と岡田氏はアドバイスしてくれた。たとえば、下の作例のように、警戒心の強い野良猫も望遠ならアップで撮ることができるわけだ。
また、岡田氏は「望遠で撮影すると、遠近感が圧縮されるという特徴がある。被写体を同じような大きさになるようにして1倍と5倍で撮り比べてみると、5倍で撮影したほうが背景の距離感が近づき、大きく見える」とも指摘。以下はその作例だが、確かにそれは実感できる。「どちらがベストということではないが、同じ被写体でも意識して広角と望遠を使い分けてみるのも面白い」とのことだ。
カメラ初心者は思いつきにくいが、近接撮影も、望遠が活躍するシーンだ。岡田氏は「花などをアップで撮影する場合は、1倍で大きく撮ろうと思うと、被写体に近づかなければならない。そうすると、自分自身が影になって、全体が暗くなってしまうことがある。そんなときは、望遠にして撮影すると、被写体まである程度の距離を保てるため、影にならずに済むはず」とアドバイスしてくれた。
HUAWEI P30 Proで望遠撮影をしてみてのインプレッションでは、「望遠でもしっかり構えれば、手ブレは目立たなかった」と、AI手ぶれ補正の効果を実感したそうだ。ただ、注意点もあり「10倍以上の望遠ではフレーミングが安定せず、三脚で固定してもおそらく手ブレ補正の動作のせいでフレーミングが動くため、満足のいくフレーミングで撮影できるまで何枚も撮るようにしたい」とのことだ。
また、操作性の部分では、「撮影画面をタップして、ズーム画角を0.6倍・1倍・5倍・10倍・50倍のステップで変更できるのは好み。個人的な感覚だが、画面スワイプで変更するより使いやすい」との感想だそう。そのうえで「1倍の次が5倍になるのは幅が広すぎるので、2倍や3倍などズームステップを自分でカスタマイズできるようになるとうれしい」という希望も教えてくれた。
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