ASUSの定番ゲーミングブランド「ROG」からリリースされている「ROG-STRIX-RTX2070S-A8G-GAMING」は、GPUチップにGeForce RTX 2070 SUPERを採用したハイエンドビデオカードだ。ブーストクロック最大1800MHzのファクトリーOCが施されており、オリジナルGPUクーラーの高い冷却力も相まって、安定して高度なパフォーマンスを発揮できる。
製品サンプルが編集部に届いたので、実際の外観や機能、ベンチマーク結果などを見てみよう。
ブーストクロックを引き上げたハイエンド製品
「GPU Tweak II」の利用でさらなるOCも可能
先述の通り、ROG-STRIX-RTX2070S-A8G-GAMINGはブーストクロック1800MHzのファクトリーOCを施した「ROG STRIX」シリーズのハイエンドモデルだ。ベースクロックはリファレンス仕様と同じく1605MHzだが、ブーストクロックを30MHz引き上げた“Advanced Edition”という位置づけの製品となる。専用ユーティリティー「GPU Tweak II」を利用すれば、さらにブーストクロックを1830MHz、ベースクロックを1635MHzまで引き上げるOC ModeやマニュアルOCが利用できる。
オリジナルのGPUクーラーは、最新世代のハイエンドGPU向けに設計された「Axial-techファン」を3基搭載する構成で、本体の厚みは2.7スロットとなる。実質3スロットを占有する本体は、サイズが幅299.7×奥行130.4×高さ54.1mmと、ぎりぎり全長が300mmを超えないものの大型な部類だ。最近は小型PCケースでも十分なビデオカードの装着スペースを用意している場合も多いが、購入前には念のため手持ちのPCケースのスペースを確認しておくのが無難だろう。
冷却に関しては、GPUチップとクーラーの接続に「MaxContactテクノロジー」を採用し、ヒートスプレッダーに鏡面仕上げを施して熱伝導率を高めている。先に述べた「Axial-techファン」などと合わせ、十分な冷却力を提供する。本体の短側面には追加のファンコネクターと4ピン RGBコネクターを配置し、さらなる冷却の強化に対応するのも従来通りだ。
本体基板にはデュアルBIOSの切り替えスイッチやLEDを消灯する「ステルスモード」のオン/オフボタンなど、これまでのROG STRIXシリーズでも採用されていた物理ボタンを備えている。補助電源コネクターは8ピン×2で、リファレンスモデルの8ピン+6ピンとは構成が異なる。
インターフェースはDisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0b×2といった映像出力に加え、VirtualLinkをサポートするUSB Type-Cコネクターを用意。スペック的にも十分なので、VRヘッドマウントディスプレーを活用するPCを組む際にも便利だろう。
ソフトウェアは先に述べた専用ユーティリティー「GPU Tweak II」によるオーバークロック(以下、OC)やモニタリング、「Aura Sync」によるLED発光カラー・パターンの同期などを利用可能。