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山谷剛史の「アジアIT小話」 第165回

中国ではマウスに翻訳機能付き!? 中国AIトップ企業が出した“AIマウス”を試した

2019年10月01日 12時00分更新

文● 山谷剛史 編集● ASCII編集部

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中国語の発音の差は地域でも大きい
外国人である筆者の中国語もほどよく認識

 音声入力について紹介しよう。音声入力はマウスの左端のボタンを押して話すと入力される。中国人の老若男女何人かに、中国語で話してもらったが、さすが業界最大手のAIだけあって、問題なく入力された。また、筆者の音声でもまあまあ意図した文章になった。そこは当然筆者の語学力が原因とするところだが、下手なりにちゃんと認識してくれるというわけだ。

 中国語での入力が面倒だったり、中国語の漢字の入力方法を忘れるときが結構あるのだが、そんなときに音声認識は役に立つ。iFLYTEKの公式情報によれば、キーボードと同程度である1分あたり180文字程度の入力が可能で、同社AIの採用により、認識率は97%まで高めたのだとか。

 中国語の発音が下手なのは、実は筆者のような外国人に限らない。中国には多数の方言があり、中には「普通語(標準語)」とは音声ではまったく似ても似つかない方言もあり、普通語が下手な中国人もたくさんいる。かくいう筆者も、その下手さゆえに「広東人か?」と言われることがある。そんな中国全土の人民のために! というと誇張が製品には入っているのだが、方言の広東語や四川語入力もある。

 これは筆者やその身近に広東語や四川語の話者がいないのでその出来は確認できなかったが、現地の人にとってはうれしい機能だろう。方言入力のほか、英語入力もある。日本語入力はないが、同社の音声エンジンを利用すればできないことはないだろう。ぜひ実現してほしい。

 左端の音声入力ボタンを押すことで、ちょっとしたパソコン上の操作も可能となる。たとえば「~について検索して」「今日の天気は」「高速鉄道で北京まで」「付近のホテルを探して」「~の歌を聞きたい」「~の映画をYOUKU(優酷:動画サイト)でみたい」といった具合だ。

 となると、コルタナと競合することになるわけだが、コルタナアイコンまでカーソルを動かす必要なく、さっと起動させることができるのでMiMouseは便利だ。ないとは思いたいが、中国が対Googleのように中国国外のサービスを拒もうとするときに、コルタナという代替があるのは意味がある、と勘ぐってしまう。

 マウスの右端には翻訳ボタンがある。文章を選択して、マウス右端の翻訳ボタンを押すと、中国語であればさっとそれに対応した英語が表示されるし、逆に英語に対応した中国語を表示してくれる。これもまた実用的といえるクオリティーだ。ボタンを長押しすると中国語から英語や日本語など各種言語に、また英語から中国語に翻訳して入力してくれる。日本語から中国語に翻訳してくれてテキスト入力できればよかったのだが、これもすでに同社翻訳機にはあるわけで、導入しようと思えばすぐに実現できそうだ。

右ボタンの隣にあるボタンでウェブブラウザー上のテキストも翻訳できる

 スマホの登場でPCの地位が低下しているが、MiMouseがフォローすることでPCもまんざらではなくなる。日本でもこのような追加ボタンと音声で文字入力や翻訳のような操作ができるマウスが出るならば、評価されるのではないだろうか。少なくとも筆者は、よりアナログ面で使いやすいデザインのマウスで、同じ機能の日本語版が出たら買おうと思っている(注文が多いか?)。

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