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スマホの新しい可能性を見せたファーウェイ「HUAWEI Mate 30」

2019年09月21日 20時00分更新

文● 山根康宏 編集● ASCII編集部

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カメラは当然のように今回も強化
特に動画に力を入れた OSMO MOBILE 3との連携も

 さてカメラはいまやスマートフォンで最も重要視される機能である。HUAWEI Mate 30 Proは4000万画素カメラを2つ搭載する上に、800万画素の3倍光学ズームレンズ、そして深度測定カメラを搭載する。さらにISO感度は409600と数値の上ではデジタルカメラを大幅に上回っている。HUAWEI Mate 30では4000万画素カメラが1つとなり、ISOも204800と半減するがそれでも他社のスマートフォンよりもはるかに高感度だ。HUAWEI Mate 30シリーズはカメラフォンとしての性能も抜群に高い。

HUAWEI Mate 30 Proのカメラ性能。デジタルカメラを完全に超えている

 それだけではなくHUAWEI Mate 30 Proはビデオ撮影性能も大幅に高められている。4K/60fps、ISO51200、7680fpsのウルトラスーパースローモーション撮影、動画でのリアルタイムボケなど、Kirin 990と新IPSによりプロ向けの動画撮影用カメラに劣らぬ性能を有しているのである。

 またDJIのジンバル「OSMO MOBILE 3」の接続アプリも内蔵されており、ジンバルを買って取り付けた瞬間から、ぶれ無し動画撮影を始めることができる。HUAWEI Mate 30 Proにも強力な手振れ補正機能があるが、さらに上を目指すユーザーも最初から視野に入れているのである。

OSMO MOBILE 3との連携はシームレス感覚

グーグル抜きの独自エコシステムの拡大を狙う

 発表会の終わりにはファーウェイが独自にカスタマイズしたAndroid上で動くUI「EMUI」の最新バージョン、EMUI 10の説明が行なわれた。EMUI 10ではアイコンやボタン配置などが人間工学に基づきより使いやすい形状に配置されたほか、手のひらのジェスチャーで画面スクロールやキャプチャができる機能、フロントカメラのアイトラッキングによるメッセージの自動表示や、自動車の鍵になったり車内エンタメを楽しめるコネクテッドカー機能などが加わった。Androidをより使いやすくするUIとして、さらなる進化を遂げている。

EMUI 10で加わったスマートジェスチャーコントロール

 一方で、ファーウェイ独自のアプリケーションエコシステム「HMS」(Huawei Mobile Service)を本格的に展開していくことも発表された。これはAndroidを採用しその上にEMUIを搭載する一方、アプリケーションはグーグルのサービス(GMS、Google Mobile Service)は非搭載になることを意味する。またアプリケーションは「Google Play」からではなくファーウェイ独自のアプリストア「AppGallery」から提供されることになる。

GMSからHMSへ。自社のアプリケーションエコシステムを推進する

 HMSの展開は米中貿易摩擦の影響を受けたことは否めないだろう。しかし中国ではファーウェイのみならず他のメーカーもすでに独自のアプリストアを展開している。そしてHMSは全世界で5億7000万の月間アクティブユーザー数(MAU)を有しているとのこと。自社スマートフォンの販売台数の拡大が今後も期待できることを考えると、貿易摩擦を抜きにしてもファーウェイが自らのアプリケーションエコシステムを構築する意味は十分あると判断したのだろう。ファーウェイは今後HMSへのデベロッパーの参加を促すために、10億ドルの出資を行なうとのこと。

HMS拡大のために10億ドルを出資する

 HUAWEI Mate 30は779ユーロ(約9万2000円)から、HUAWEI Mate 30 Proは1099ユーロ(約13万円)からという価格は発表されたものの、発売時期についてユーCEOは明言しなかった。例年のスケジュールであれば11月頃に市場に登場するだろう。それまでにHMSへ参加するデベロッパーを多数集め、HUAWEI Mate 30シリーズをユーザーが不自由なく使える端末に仕上げてくることは間違いない。

 HUAWEI Mate 30シリーズは最高のハードウェアを目指しただけではなく、まったく新しい未来の道を切り開こうとするファーウェイのフロンティア精神が反映された製品なのである。


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