HUAWEI Mate 30 Pro 5G ロングランレポート 第4回
HMS端末のHUAWEI Mate 30 Pro 5Gで「Googleマップ」は使い物になるかを検証する
2020年11月10日 10時00分更新
Google純正アプリが使えないということで、苦戦が強いられているというファーウェイのスマホ。勘違いしている人が少なくないのですが、Googleのアプリが使えないだけで、Googleのサービスが使えないわけではありません。Googleマップのアプリはインストールされていませんが、ブラウザーでGoogleマップにアクセスすれば地図を見られます。Googleアカウントでログインして、自宅やお気に入りに登録した場所の情報なども利用できます。Googleマップでけでなく、「YouTube」や「Googleフォト」も同じようにブラウザーで利用できます。
ですが、ウェブ版のGoogleマップは、「マップ」アプリとまったく同じように使えるわけではありません。使っていると、ちょっと不便を感じることもあります。
まず、電子コンパスが使えません。「マップ」アプリでは、電子コンパスを有効にして、常に進行方向が上に表示されるように設定できますが、ウェブ版では北方向が上に表示される画面で固定されます。初めて行く場所で道に迷った場合に不便が生じる恐れがあります。
次に、場所を保存する場合に「スター付き」しか選択できません。アプリ版のでは「スター付き(黄色)」「行ってみたい(緑)」「お気に入り(赤)」と色分けして保存できますが、それができないんです。筆者は普段から、この色分け機能を活用しているので、かなり不便に感じました。
さらに、「共有」にもひと手間が生じます。通常のAndroidスマホの場合、検索した場所を「場所を共有」をタップして、簡単に友人にシェアしたり、SNSに投稿したりできます。ですが、ウェブ版で「共有」をタップすると、「リンクをクリップボードに保存しました」と表示され、共有に使うアプリを起動して、それを貼り付けるという作業を自分でしなくてはなりません。
ナビ機能も利用できません。ナビはウェブ版ではなくアプリに付帯する機能なので、そもそも使えないのですが、愛用していた人は使えなくなってショックを受けるかもしれません。
さすがにウェブ版のGoogleマップだけじゃ困るだろうということで、「HUAWEI AppGallery」に用意されたのは「NAVITIME」。地図と乗換案内を検索できるアプリで、しっかり電子コンパスにも対応しています。使い慣れたら、このアプリでもなんとかあるかなぁという印象です。
筆者は、さらに中国で利用が多い「百度地図」というアプリもインストールしています。日本語に対応していないので、使いこなしは難しいのですが、サクサクと動き、ナビ機能も備えています。この「百度地図」アプリが、もっと日本のユーザーにとって使いやすいものになってくれれば、と思っているのが本音です。

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