このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

スマホの新しい可能性を見せたファーウェイ「HUAWEI Mate 30」

2019年09月21日 20時00分更新

文● 山根康宏 編集● ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 9月19日にドイツ・ミュンヘンで開催されたファーウェイ「HUAWEI Mate 30」の発表会は、開始から終了まで来場者をまったく飽きさせることのない驚きの連続のイベントだったと言える。

ファーウェイ はミュンヘンでHUAWEI Mate 30シリーズ発表会を開催した

側面まで表示域のディスプレーに円形のカメラ部
デザイン面でも一歩先を進む「HUAWEI Mate 30 Pro」

 今回発表された「HUAWEI Mate 30」「HUAWEI Mate 30 Pro」のキャッチフレーズは「Rethink Possibilities」(可能性を再考する)。スマートフォンの新しい可能性を提案する製品だ。発表会に登壇したファーウェイのコンシューマービジネスグループCEO、リチャード・ユー氏は同社のスマートデバイスの販売数が好調なことを示したが、周知のとおりスマートフォンではアップルを抜き世界シェア2位となり、1位のサムスンも十分標的内に入っている。モバイルAI、5G対応、折りたたみスタイルなど技術面でも同社の優位性は年々高まっている。

HUAWEI Mate 30とHUAWEI Mate 30 Proを発表するリチャード・ユーCEO

 HUAWEI Mate 30シリーズの背面仕上げは昨年のHUAWEI Mate 20シリーズ同様、多眼カメラを1つの台座に集め、それを背面中央に配置した”アイコニック”なデザインだ。左右対称の美しいスタイルはライカカメラのレンズやダイヤル、本体を意識した「円形」がモチーフになっている。

 デザイン面でもトレンドリーダーとユーCEOは胸を張ったが、それは今年のアップルの新製品、iPhone 11が1年前のモデルであるHUAWEI Mate 20と同じ四角いベースにカメラを配置した上に、差別化するためか本体背面の左上に配置した例からもわかるだろうと発表会に集まった聴衆に語りかけた。

カメラ周りはライカのカメラをイメージしたデザイン

 ディスプレーでもHUAWEI Mate 30は新しい技術を取り入れている。昨年のHUAWEI Mate 20 Proは左右の角を落としたエッジデザインのディスプレーを採用していたが、HUAWEI Mate 30 Proではさらに鋭角な88度、ほぼ直角なホライゾン・ディスプレーを採用した。

 このホライゾン・ディスプレーは側面にも表示エリアが回り込んでおり、左右のベゼルをほぼ無くすベゼルレス化を実現。ベゼルが廃止されたことにより、本体には右側に電源ボタンがあるだけでスマートフォンならどの機種も搭載しているボリュームボタンが無い。

本体側面に表示エリアが大きく回り込んだホライゾン・ディスプレー

 そのかわり側面のディスプレー部分をダブルタップするとボリュームボタンが画面上に表示されるのだ。またセルフィー時には側面ディスプレーにはシャッターボタンが表示される。ホライゾン・ディスプレーは画面の表示エリアを広げるだけではなく、スマートフォンのボタンレス化を実現できるのだ。

ボリュームボタンはディスプレーの側面をダブルタップで表示できる

 HUAWEI Mate 30 Proのディスプレーは6.53型(2400×1176)、HUAWEI Mate 30は6.62型(2340×1080)。どちらもiPhone 11 Max Proより大画面ながらも、本体の横幅は狭く重量も軽い。大型化と軽量化の両立は歴代のファーウェイのフラッグシップモデルの特徴で、iPhoneに対してのアドバンテージの一つとなっている。

 「スマートフォンの機能がどれだけ高まっても片手で持てなければ使にやすくはない」。サイズの比較からはユーCEOのそんなメッセージが聞こえてくるようだった。

iPhone 11 Pro Maxとのサイズの比較

 本体カラーは4色+革張り2色の6色展開と豊富だ。背面は下部側の表面には細かい凹凸をつけたマット処理とし、上部側をクリア処理にするという「仕上げのグラデーション」で見た目のアクセントをつけるだけではなく指紋跡を付きにくくしている。デザインと実用性の融合性は最近の他社製品にはない仕上げだろう。ここ数年ファーウェイのスマートフォンは質感もデザインも美しくなったが、HUAWEI Mate 30シリーズではその美的進化をより一歩進めているのだ。

背面は下側を凹凸処理、上側がクリア処理。本体を握る側は指紋が付きにくく、レンズ周りは美しい光沢で輝く

5Gのみの時代を見据えたモデム内蔵のSoCを搭載
5G時代の先頭を進む

 HUAWEI Mate 30、HUAWEI Mate 30 Proの外観に続き、リーCEOはKirin 990をチップセットに採用したアドバンテージについて他社品との比較を加えながら説明を続ける。Kirin 990は5Gモデムを内包したSoCだが、モデムはNSAとSAの2つのシステムに対応する。

 NSAは他社モデム同様に4Gコアネットワーク上で5Gを使う仕様だが、SAは5G単独のネットワーク方式となる。5Gの高速・低遅延・同時多接続を生かすためには「完全5G」と呼べるSA方式の展開が必須だが、Kirin 990は業界で唯一、そのSA方式にも対応するのである。

世界初の機能を多数搭載するKirin 990

 5G対応の比較では、iPhone 11に5G対応モデルは無いためこの時点で勝負にならない。ライバルとなるサムスンのGalaxy Note10+ 5GはSA方式に対応しないことに加え、対応バンドも少ない。確かに現時点では5Gのサービスを開始している国はまだ多くないのが実情だ。しかし5Gをすでに利用しているユーザーたちは、もう4Gのスマートフォンに戻ろうと考えることは無いだろう。5Gネットワークの拡張が続く中で、いち早く多くの周波数に対応するKirin 990の5Gモデムは技術面でも大きなアドバンテージを持っているのだ。

各社最新モデルとの5G性能の比較。iPhone 11は5Gモデルが無い

前へ 1 2 次へ