ビーコンを駆使して既存環境をIoT化、ACCESSのきめ細やかなサービス
ビーコンを駆使して、既存環境をIoT化
ASCII STARTUPが8月26日、IoT/ハードウェアビジネスの体験展示・カンファレンスイベント「IoT H/W BIZ DAY 2019 by ASCII STARTUP」を、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて開催した。
株式会社ACCESSは、IoT、電子出版、ネットワークを主業務とする企業。中でもIoT事業は、クラウドやビーコンをを使用したIoT環境の企画や設計、開発、保守整備までを提供しているとあって、多数の企業へ導入した実績を持つ。
この日の展示は、「超スマート社会を実現するIoTデバイスの新ブランド」として同社が展開する「WAVEE+」の製品が中心。同ブランドのビーコンやトラッカー、ルーター、ネットワークカメラといったハードウェアを一挙に触れるブースとなっていた。単三電池ビーコンや、ボタン電池で駆動するキーホルダービーコンなど、身近な電源で作動する機器で、どの製品も非常に小型だ。
「既存の環境をIoT化したいが、どこから手をつけていいかわからない」「導入後の運用に自信がなく、導入時の費用面も心配」など、IoT化の希望はあっても、環境の構築でつまづいてしまうケースも多い。
同社では、クライアントの要望に合わせてどのような機器を設置し、どう運用するかまでのコンサルティングを手がける。会場で担当者に、「リゾート施設で、『喫煙場所でない玄関でタバコを吸う人がいて困っているので、どうにかしたい』といったざっくりとした要望でも、解決してもらえますか?」とたずねてみた。
「そういったご要望でしたら、特定の場所をセンシングして反応があった場合に、注意をうながすといった仕組みは作れると思います。あまり細部までは映らないものの、状況はわかる、といった低解像度のカメラをあえて使うことで、プライバシーに配慮することもできると思いますよ」と回答してくれた。
またビーコンなどは1個あたり数百円から1000円台と安価で、従業員の数だけ導入したいなど大量の設置が必要になっても、比較的安価に済む点もメリットだとした。費用については、構築したい環境によっても大幅に変わるが、シンプルな仕組みならば、大きくコストを抑えての既存環境のIoT化も叶いそうだ。
TBSテレビでのチャット、動態管理システム、UQコミュニケーションズでのキャリアメールシステムなど、同社の公式サイトで実際の導入事例も紹介されているので、気になる方はぜひのぞいてみて欲しい。