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これ絶対欲しくなるヤツ! 対戦もできる地上走行型ロボ「RoboMaster S1」講演会レポート

2019年09月09日 15時00分更新

文● 飯島範久 編集● ジサトラハッチ

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RoboMasterに日本代表として参戦して得られたこと

ニワカソフト株式会社 取締役 小田英天氏とFUKUOKA NIWAKA オペレーター 古澤美典氏

 製品の紹介のあとは、RoboMasterへの参戦サポートやRoboMaster S1を使った競技を行っているニワカソフト株式会社取締役の小田英天氏と、今年のRoboMasterにも日本代表として参加したFUKUOKA NIWAKAチームのオペレーター、古澤美典氏が登壇し、講演を実施。

 FUKUOKA NIWAKAチームは福岡の大学生を中心としたメンバーで、RoboMasterに出場している唯一の日本チーム。小田氏は顧問という立場でサポートしている。2018年から参戦しているが、今年は、予選は突破したものの国際トーナメントで敗退。優勝を目指して準備万全で臨んだが、中国の壁は厚かった。

RoboMasterは、エンターテイメント性が高く、小さい子たちがエンジニアになりたいという気持ちを抱かせるような環境を作っている

 そんなRoboMasterを体験してきた2人だが、日本で行なっている学生ロボコンと違い、強豪校が強くてなかなかみんな追いつけないというわけではなく、わずか1年で格下レベルだったチームにボコボコにされたという。中国をはじめ海外チームの成長スピードは、想像できないぐらい速いことを実感したとのこと。2020年は、いよいよ日本でも予選が行なわれることになり、成長スピードを加速させるにはいい機会となるだろう。

今年の8月に行なわれたRoboMasterは、ニコニコ生放送で予選から決勝戦まで中継された。池澤あやかさんも出演している。会員ならタイムシフト再生可能

 すでにRoboMaster2020に向けて、日本で初めてRoboMasterのチームが集まり、ちょうど講演会当日からサマーキャンプを福岡で行なっていた。古澤氏はFUKUOKA NIWAKA杠(ゆずりは)チームのリーダーとして参加。ちなみに後日行なわれた競技では準優勝という結果だった。

 小田氏は、RoboMasterの競技者やチームが増えてきているなか、RoboMaster S1を使った競技を開催することで、相乗効果で盛り上がり、よりロボット競技の裾野を広げようとしている。福岡のニワカラボに、S1用の競技スペースを設置。対戦はもちろん、体験できるような環境を作っている。FUKUOKA NIWAKAチームのメンバーをメンターにしたプログラミング教室も計画しているという。

RoboMasterの国内チームは8つ。今後どんどん増えることで、よりレベルが上がるはず

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